
2021年11月4日発売の「日経トレンディ 2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集。23位に「丸亀うどん弁当」を選出した。コロナ禍で飲食店の多くがテイクアウトに活路を見いだした。丸亀製麺はうどんを弁当にする着想で、半年で1300万食を突破。「手軽さ」「安さ」が人気を博し、中食の新たな選択肢の一つとして消費者の心をつかんだ。
※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成
【23位】丸亀うどん弁当
コロナ禍で時短営業を余儀なくされた飲食店の多くが、活路を見いだしたテイクアウト。中でも、頭一つ抜けるヒットを飛ばした飲食チェーンが丸亀製麺だ。
2021年4月に発売した「丸亀うどん弁当」は、6月までだけで約31億円を売り上げ、半年で1300万食を突破した。人気の理由は、手軽さと安さ。お店と全く同じ打ちたて、ゆでたての冷たいぶっかけうどんが、別に入っているだしをかけるだけで自宅で手軽に食べられる。揚げたてのてんぷらが付いて1食390円(税込み)からで、店舗で同じ組み合わせを頼むよりも安い。
「コンビニ弁当はもう飽きた」「デリバリーは便利だが、出費がかさむ」――。長引く巣ごもり生活で増えた中食の機会に、そんな不満を募らせていた消費者の心をつかんだ。モバイルオーダーの導入や、注文・受け取り専用窓口の設置など、感染リスクを抑える工夫で安心感を演出したことも奏功した。
■丸亀うどん弁当
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