
2021年11月4日発売の「日経トレンディ2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集。コロナ禍により、非対面で購入ができる自販機への注目度は高まる一方だ。21年、各地の街角では、ショートケーキ、花束、モツ、昆虫と、「こんなものまで売っているのか」と驚きの自販機が続々と登場した。全国各地の「売れる変わり種自販機」の裏側を聞いた。
※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成
【地方発ヒット】変わり種自販機
北海道 透明ボトルにショートケーキ 持ち運べる「萌え断」スイーツ
「フードロスを発生させることなく、パティスリーの味を提供したい」と、札幌市などで飲食店を複数展開するGAKUが開発したショートケーキ。透明なプラボトルに、生クリーム、スポンジ、イチゴを詰め、SNSで「究極の萌え断」と話題に。自販機の1日の売り上げは「プリン缶」なども含めて400~500個ほど。
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東京 「店で買うより恥ずかしくない」、花の自販機で男性客掘り起こし
新宿駅東口に出店した青山フラワーマーケットが、店舗付近に設置。ワンコインから気軽に買える、500円のバラ1輪や、700円程度のミニブーケを販売。「ワンコインなら買いたくなる」という20代の女性や、「店で買うより恥ずかしくない」という30~40代の男性客など「店舗と異なる客層の購入が目立つ」(パーク・コーポレーション広報)という。生花を買い慣れていない人でも飾り方をイメージしやすいよう、花瓶に生けた見本を自販機内にディスプレイしている。
神奈川 川崎発の人気キムチを電車の待ち時間に手軽に購入
「食卓でお新香感覚で食べられる」、日本人の舌に合うキムチを開発・販売する、キムチ専門店の「おつけもの慶」。「道路からはみ出すほど大きく、死蔵品となっていた」(同社広報)という中古のジュース用自販機を活用し、京急川崎駅ホーム上の店舗にキムチの自販機を設置した。京急電鉄のラベルを貼ったボトルも通勤客や鉄道ファンに注目され、毎月100万円以上を自販機で売り上げる。
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