2021年ヒット商品ベスト30 第13回

2021年11月4日発売の「日経トレンディ2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集。地方発ヒットでは、岡山県に本社工場を構えるナショナルデパートの“食べるバター”を大賞に選出した。毎月のように新フレーバーを発売し、開発中の様子も積極的に公開。まるでクラウドファンディングのような手法がファンを引き付け、売り上げの4割をリピーターが支えている。コロナ禍であっても、全国どこからでもヒットを生み出せることを示した。

※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成

地方発ヒットの大賞に、岡山県に本社工場を構えるナショナルデパートの“食べるバター”を選出
地方発ヒットの大賞に、岡山県に本社工場を構えるナショナルデパートの“食べるバター”を選出

前回(第12回)はこちら

【地方発ヒット】大賞は、ブール アロマティゼ(岡山)

 長引く巣ごもり生活で、ネット通販はしっかり定着した。思わず買いたくなる、他にない優れた商品を作れば、コロナ禍であっても、全国どこからでもヒットを生み出すことはできる。

 岡山県でフレーバーバターの専門ブランドを展開するナショナルデパートは、それを証明する存在だ。2018年から販売する「ブール アロマティゼ」は、発酵バターをまるでカラフルなお菓子のような形にしたもの。ナッツやドライフルーツも練り込み、「バターそのものを味わう」新たな食の体験を提案する。料理にも合い、お洒落なつまみにもなる。SNS映えする商品で、ネット販売は好調。しかも、月2000万円に達することもある売り上げの約4割は、リピーターによる購入だ。

 その大きな要因となっているのが、毎月発売する「うにバター」「トムヤムクン」といった新フレーバーの数々。開発中の様子も積極的に公開する。「毎回がクラウドファンディングのようなもの。次はどんな味だろうと、お客さんがチャレンジを見守り応援してくれる」(ナショナルデパート代表の秀島康右氏)

 ひと目見て試してみたくなる商品のユニークさ、販売面での創意工夫を評価し「地方発ヒット」の大賞とした。

岡山 見た目はまるで洋菓子 カラフルフレーバーバター
ECサイトでは多くの商品が1~6カ月待ちの盛況ぶり。代表の秀島康右氏は、ウェブデザイナーなどを経て食品プロダクトを展開する同社を立ち上げた。現在も、商品開発からパッケージデザイン、販売、販促まで、多くを1人で行っている
ECサイトでは多くの商品が1~6カ月待ちの盛況ぶり。代表の秀島康右氏は、ウェブデザイナーなどを経て食品プロダクトを展開する同社を立ち上げた。現在も、商品開発からパッケージデザイン、販売、販促まで、多くを1人で行っている
秀島氏はプレスリリースで完成品の宣伝だけでなく、開発段階の商品情報も発信。その反響から新作の芽を探る
秀島氏はプレスリリースで完成品の宣伝だけでなく、開発段階の商品情報も発信。その反響から新作の芽を探る

 一方、本業では主にBtoBやプロ向け商品を製造する地方企業が、その独自の高い技術力を一般向け商品に投入し、ヒットを生む例もある。

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