
2021年11月4日発売の「日経トレンディ 2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集。17位に「米化(こめか)オートミール」を選出した。電子レンジで加熱するとシリアルが“お米”になる――。消費者が生んだ「米化」と呼ばれる新しい食べ方が広がり、オートミール市場が前年比3倍弱の急拡大を見せた。この盛り上がりが食品メーカーを動かし、様々な新商品が投入されている。
※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成
【17位】米化オートミール
成熟市場と思われていたオートミールが、2021年に大きく膨らんだ。前年比286%の20年に続き、21年も同289%と勢いを緩めなかった(市場調査会社インテージ調べ、21年は1~9月)。オートミールはオーツ麦由来のシリアルで、低糖質と食物繊維の豊富さは知られていたが、これまで食べる人は多くなかった。
■市場は春先からさらに拡大
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市場が急拡大したのは、新しい食べ方をする人が増えたから。それまでの牛乳で煮るなどの調理法に加えて、水と混ぜて電子レンジで加熱するようになった。お米のような食感が特徴で、ご飯代わりの主食になるので「米化」と呼ぶ。おにぎりなどアレンジもしやすい。
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