
2021年11月4日発売の「日経トレンディ2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集。12位に「格安越境EC」がランク入りした。欲しい商品が日本になければ海外から買う――。Z世代にはそんな通販サービスが当たり前になってきている。韓国発のブランドが数多く出店する「Qoo10」の利用者は、21年に1900万人を突破。使いにくい印象をサービスの強化で払拭し、若者の支持を獲得した。
※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成
【12位】格安越境EC
食品や雑貨なら「Amazon」や「楽天市場」、アパレルなら「ZOZOTOWN」という固定観念は、Z世代と呼ばれる若者には通用しない。欲しい商品が日本になければ海外から買う。それが当たり前になってきたからだ。その立役者がeBay Japanが運営する「Qoo10(キューテン)」などの「格安越境EC」。その名の通り、海外から格安商品を通販できるサービスだ。
Qoo10は楽天市場のようなモール型ECで、韓国最大級のネット通販サービスを展開する企業が運営していたサービスを、eBay Japanが2018年4月に買収した。そうした経緯から、韓国発のブランドが数多く出店しているのが特徴だ。利用者数は21年に1900万人を突破。とりわけ若年女性からの支持が厚い。Qoo10利用者の78%が女性。また、67%が10~30代で、利用者の大半を若年層が占める。
■Qoo10
■Qoo10の利用者数は右肩上がり
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