
パナソニックは、2021年6月に家電と食材を一緒に届ける新種のサブスクリプションサービス「foodable(フーダブル)」を開始した。すでに利用者は計画比の3倍を達成したという。家電メーカーである同社が、なぜ食材とセットで商品を貸し出すサービスを始めたのか?
目まぐるしい発展を遂げるIoT家電。技術進化やデータ活用が進み、機能性や利便性は驚くほど高まっているが、こと製品の販売手法に限っては旧来のままだ。ユーザーのライフスタイルが変化する中で、せっかくのフードテックも“宝の持ち腐れ”になりかねない。そんな現状にメスを入れようとしているのが、パナソニックが始めた家電と食のサブスクリプションサービス「foodable(フーダブル)」だ。
foodableは、実勢価格が10万円を超える炊飯器や、冷凍パンの調理に最適なオーブントースターなど、パナソニックが誇る最新の高級家電の貸し出しと、それらの家電に合わせた米やパンなどの食材宅配サービスが、月額3980円(税込み、送料無料)で受けられるサブスクサービスだ。
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コースは4つ。63種類の銘柄米を炊き分ける機能が搭載された炊飯器「おどり炊き」とごはんソムリエが厳選した米がセットになっている「ごはんソムリエ厳選 銘柄米食べくらべ」。コンパクトなタンブラーミキサーと楽天ファームの100%オーガニック冷凍スムージーキットがセットの「100%オーガニックスムージー 手軽においしく飲む健康」。39種のオートメニューが付いたホームベーカリーと日清フーズの食パンミックス(5斤分)がセットになった「選べるパンミックス ふっくら焼き立て初体験」。そして、厚切りや冷凍のパンもおいしく焼けるオーブントースタービストロと敷島製パン(Pasco)の国産小麦を使用した冷凍パンがセットの「風味豊かなパンで目覚める お手軽ベイクアップ」だ。
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