Webサイトでパーソナライゼーションを実行するには、さまざまなニーズに応える多彩なコンテンツが必要だ。コンテンツ制作を迅速かつ効率的に進めるために必要なのが、デジタルアセット管理(Digital Asset Management:DAM)とコンテンツ・マネジメント・プラットフォーム(Content Management Platform:CMP)である。今回は、これらを活用する重要性と、世界市場においてパーソナライゼーションでデジタルプレゼンスを向上した事例や生産性の向上に貢献した事例を紹介する。

米国では、多くの企業にとって、デジタルアセット管理(Digital Assets Management:DAM)はマーケティングをはじめとする活動を推し進める上で必須のツールになっている(写真/Shutterstock)
米国では、多くの企業にとって、デジタルアセット管理(Digital Asset Management:DAM)はマーケティングをはじめとする活動を推し進める上で必須のツールになっている(写真/Shutterstock)

パーソナライゼーション実現に必要な3つの要素

 連載第2回は、デジタルプレゼンスを上げるための具体的な手段であるパーソナライゼーションについて説明した。パーソナライゼーションとは、「その人がどんなニーズを持ち、どんなコンテンツを提供すれば喜んでもらえるか」という観点に立ってユーザーをセグメントし、そのセグメントに向けて適切なコンテンツ提供や提案を行うことである。

 どんなにデザイン性の高いWebサイトであっても、訪問した人が良い体験を得られなければ、Webサイトの存在自体が無駄になってしまう。このように、デジタルプレゼンスが不備なゆえにビジネス機会を逸しているWebサイトが多いのも、残念ながら事実である。

 サイトを訪問した個人を特定しなくても、パーソナライゼーションは実現できる。大切なことは、訪問者の行動やログを基に「この人は何を求めているのか」と考え、ニーズにマッチするコンテンツを最適なタイミングで提示することだ。そこで忘れてならないのは、「共感」「コンテンツ」「アジリティー」の3つである。

コンテンツを適切に提供し、共感を得る

 共感とは、Webサイトを訪れた人の視点に立ってニーズを理解し、「このコンテンツをどうぞ」と提示することだ。理解するだけでなく、そのニーズに最適な情報を提示することで、消費者は「この企業は自分のことを理解している」と感じるし、企業側は「消費者のことを理解し、そのニーズに共感している」と示すことができる。

 この共感を生み出すために必要なのがコンテンツだ。パーソナライゼーションを行うということは、さまざまなニーズを持ってWebサイトを訪ねてくる消費者に対し、「そのニーズに合ったコンテンツを複数準備して待っている」ことが必要になる。

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