ANAホールディングス発スタートアップのavatarin(東京・中央)は、2021年10月21日から、「avatarin(アバターイン)」と呼ぶサービスのベータ版の提供を開始した。アバターインでは、離れた場所にいるロボットを自分の「アバター(分身)」と見立て、パソコンなどから遠隔地の様子を画面を通して見られる。

ロボットの名前は「newme(ニューミー)」で、高さは1~1.5メートルで、10.1インチのディスプレーを備える
ロボットの名前は「newme(ニューミー)」で、高さは1~1.5メートルで、10.1インチのディスプレーを備える

 アバターインでは、パソコンなどから自分で操縦すれば、ロボットが遠隔地を動き回る機能も装備。遠隔地にいる人と会話もできる。自宅にいながら、遠隔地を訪れている感覚を味わえる。

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 この自社開発したロボットを、同社は「newme(ニューミー)」と呼ぶ。“新しい私”の意味だ。高さは1~1.5メートルと変えることができ、10.1インチのディスプレーが付いている。ディスプレーにユーザーの顔を表示して遠隔地を動き回り、相手に話しかけることができるため、まさに自分の分身となるロボットといえそう。旅行などさまざまな体験ができそうだ。

 「システムへのログインという意味で“アバターに入る”を、そのまま社名のavatarinにした。ロボット販売の事業を運営しているつもりはなく、航空事業と同様の移動サービスのイメージで捉えている。ドアのマークを名刺などに入れているのも“瞬間移動サービス”を目指しているからだ」(深堀昴社長)

ショッピングにも展開へ

 現在は主に観光施設がアバターインのサービスを試験的に採用し、有料の顧客サービスとしてユーザーに提供。新規顧客の開拓や既存顧客のリピート率向上につなげようとしている。すでに「新屋島水族館」(高松市)、「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」(鳥取県倉吉市)、「箱根ガラスの森美術館」(神奈川県箱根町)、「渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館」(埼玉県深谷市)のほか、「白い恋人パーク」(札幌市)、「沖縄美ら海水族館」(沖縄県本部町)などが活用している。

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