メタバースで変わるビジネス 第4回

加速するメタバースブーム。そんな中、現在のトレンドの基点となっているのが、「Fortnite(フォートナイト)」だ。そして、同ゲームを展開する米Epic Games(エピックゲームズ)は、実はメタバースで覇権を握る最有力候補という声もある。エピックの強さの理由を、海外のXR事情にも詳しいMESON(東京・渋谷)のディレクターが分析する。

若者を中心に大きな支持を集める「Fortnite(フォートナイト)」を開発するのが、米エピックゲームズ。なぜ同社が“メタバースを最も体現する企業”と言われるのか…(画像/Shutterstock)
若者を中心に大きな支持を集める「Fortnite(フォートナイト)」を開発するのが、米エピックゲームズ。なぜ同社が“メタバースを最も体現する企業”と言われるのか…(画像/Shutterstock)

 米ノースカロライナ州に老舗のゲーム開発会社がひっそりとたたずんでいる。決して都会ではないこの地域に本社を構えるのが、米エピックゲームズだ。同社は1991年、創業者ティム・スウィーニー氏によってPotomac Computer Systemsの名前で創業された。

 エピックは紛れもなく世界有数のゲーム会社だ。現在、市場関係者から最もメタバースの実現に近い企業として注目を集めている。なぜ、そう考えられているのか、追っていくと強さの理由として3つの「C」が浮かび上がってきた。

米エピックゲームズは世界各地に40以上のオフィスを構える。世界的に人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」以外にも、多数の人気ゲームを開発。(画像/Shutterstock)
米エピックゲームズは世界各地に40以上のオフィスを構える。世界的に人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」以外にも、多数の人気ゲームを開発。(画像/Shutterstock)

前回(第3回)はこちら

東京都の人口に等しいユーザーが同時接続するゲーム世界

 3つの「C」を説明する前に、まずは規模に注目しておきたい。

 エピックが発表した2020年の振り返りブログによると、同社が展開するデジタルストア「Epic Games Store」のPCユーザー数は1億6000万人を超え、デイリーアクティブユーザー数は前年度比192%増の3130万人だったという。

 エピックの代名詞といえるのが、「Fortnite(フォートナイト)」。同ゲームの登録ユーザー数は20年には全世界で3億5000万人を超えているという。中でもZ世代に爆発的な人気を博している。

 フォートナイトは無料のバトルロイヤルゲームで、最大100人ほどのプレーヤーが一度に戦う構成。だが、それだけではない。今では、ライブが開催されたり、ただ集まってコミュニケーションを取ったり、集う場となっている。あるイベントでは、同時接続ユーザー数が1300万人という驚異の集客力を示した。これは現在の東京都の人口に等しく、言い換えれば小さな仮想空間上に東京都の人口に相当するユーザーが一度に集結したのだ。

フォートナイト上のアーティストによるライブには多くの人が参加する。上の動画は、2021年8月に開催されたアリアナ・グランデのコンサート

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