
18歳から投票が可能になって今回の衆院選で4回目の国政選挙を迎えるが、10代の投票率は残念ながら低落傾向にある。これを上げるにはどうすればよいか。都道府県別投票率ランキングで、10代投票率が高い県の取り組みにそのヒントがある。民間企業でも、若者に議論や模擬投票などアウトプットの場を提供する動きが出始めている。
2016年6月に改正公職選挙法の施行で選挙権年齢が「満18歳以上」に引き下げられて迎えた16年7月の参院選は、全体の投票率が54.70%のところ、10代の投票率は46.78%と健闘。これは20代の投票率(35.60%)だけでなく、30代の投票率(44.24%)をも上回る快挙だった。
だが「初の18歳投票権」という看板が外れると、その勢いは早くも息切れしてしまった。17年10月の衆院選は全体の投票率が53.68%のところ40.49%にダウン。19年7月の参院選は、全体の投票率が48.80%と低調だったが、10代投票率も同14ポイント超減の32.38%にまで低迷。30.96%だった20代投票率は上回ったもののほぼ横並びの低水準になった。
【第2回】さとなお氏が投票率アップに秘策「市区町村対抗バトルで競争を」
【第3回】 10代投票率もNo.1 山形県は親子連れ・家族ぐるみ投票を推進←今回はココ
【データ】 衆院選投票率ベスト県、ワースト県は? 10年分のランキング公開
若者の投票率を上げるにはどうすればよいか? 10代の投票率が高い県にヒントがあるに違いない。そこで17年10月の衆院選投票率データから、10代投票率の都道府県別ランキングを作成してみた。トップ5とワースト5は以下の通りだ。
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