2021年10月4日発売の「日経トレンディ 2021年11月号」では、「クレジットカード 最強の2枚」を特集。資金力のある携帯キャリアを中心に経営統合や決済サービスの連携が進む4大経済圏。NTTドコモはメルカリと手を組み、ソフトバンクはLINE経済圏と統合して一大勢力に。KDDI(au)はPontaポイントと統合して金融サービスを充実、楽天は楽天市場を中心に利用者を拡大している。それぞれの経済圏を理解し、最適なクレカを選びたい。
※日経トレンディ2021年11月号の記事を再構成
資金力がある携帯キャリアを中心に、4大経済圏が確立。経営統合や決済サービスの連係が進み、その勢力図は変わってきている。決済手段やポイントのたまりやすさ、サービスのラインアップに違いがあり、その充実度を競う状況が続きそうだ。それぞれの経済圏を理解することは、自分に最適なクレジットカード選びにもつながる。
【第2回】セゾンパールが3%で“最得”奪取 2%のLINEクレカも必携
【第3回】コンビニで5%還元、圧倒的な三井住友 ファミマTも魅力
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【第5回】ポイ活達人の鉄則は「増やしてお得に使う」 交換サイトを有効活用
【第6回】マツキヨで5%還元のdカード WAON払いで得なイオンカード
【第7回】ビックカメラSuicaカードの際立つお得度 還元率は最高11.5%
【第8回】ネット通販の新カード戦略 ポイ活向き楽天カードで最大17%
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【第10回】ANAカードはワイドゴールドが最有力 ボーナスで費用の差を逆転
【第11回】JALは一般カードでもマイル還元率1% 年間費用の安さで選ぶ
【第12回】楽天経済圏でポイント荒稼ぎ 還元率20%超えを実現する方法
【第13回】鉄道系クレカを還元率で比較 「JRE CARD」は3.5%にも
【第14回】クレカ付帯保険で徹底比較 「ライフカードゴールド」大賞の理由
【第15回】フライトもホテルも“無料”で 達人のポイントサイト攻略法
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まずdポイントをためられるのが、NTTドコモ経済圏。自社のクレカは「dカード」で、年会費は無料、還元率は1%だ。自社発行ではないが「リクルートカード」でためたリクルートポイントもdポイントに等価交換できる。年会費は無料で1.2%と高還元なので、ためるポイントをdポイントに集約する有効な決済手段の一つだ。
金融系サービスについては、SMBC日興証券と連係しており、投資信託の積み立てや株式取引でdポイントをためられる。「日興フロッギー+docomo」では、dポイントを利用して現物株の購入も可能だ。ただ、特定の銀行とのつながりは持たず、この点は他の経済圏に比べて弱い。
メルカリとの連係を強化しているのも特徴だ。2020年6月からメルカリの利用でdポイントがたまり、購入代金にも充てられるようになった。20年9月からはd払いとメルペイのQRコードの共通化もされている。
【NTTドコモ経済圏】 dポイントがたまる
dポイント中心に勢力拡大 メルカリと協力体制を結ぶ
<クレジットカード>
自社が発行するクレカは「dカード」で、基本還元は1%だ。さらに、基本還元率が1.2%と高い「リクルートカード」もためたリクルートポイントをdポイントに交換できるので、この経済圏の“住人”には使いやすい。ともに年会費無料。
<スマホ決済>
d払いの店舗での基本還元率は0.5%だが、ネットでは1%になる。QRコードがd払いと共通化されたメルペイは、メルカリでの売上金をリアル店舗で利用できる。
<証券>
SMBC日興証券で国内現物株を取引すると、手数料200円(税込み、以下同)が発生するごとにdポイントが1ポイントたまる。投信でも毎月1万円未満積み立てると3ポイント、1万円以上だと1万円ごとに3ポイントたまる。「日興フロッギー+docomo」ではdポイントで現物株を購入でき、サイト内の対象記事の閲覧で1記事につきdポイントが3ポイントたまる。
<ネット通販>
20年6月からメルカリでdポイントがたまるようになり、dカードを利用すると2.5%還元となる。dポイントを支払いに充てることも可能。自社のdショッピングは品ぞろえがいまひとつだ。
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