2021年10月4日発売の「日経トレンディ 2021年11月号」では、「クレジットカード 最強の2枚」を特集。アフターコロナの旅行を見据え、保険の充実したクレカを1枚は持っておきたい。判断する決め手になるのがケガと病気のカバー。特に「ライフカードゴールド」の補償は充実しており、年会費は1万円を超えるが補償内容に対して割安といえる。一方、年会費無料で選ぶなら「横浜インビテーションカード」がベストだ。

※日経トレンディ2021年11月号の記事を再構成

保険が充実した「ライフカードゴールド」(左)と「横浜インビテーションカード」(右)
保険が充実した「ライフカードゴールド」(左)と「横浜インビテーションカード」(右)

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 コロナ禍で1年半以上にわたり自由に旅行できない日々が続いているが、2022年以降は出口も見えてきそうだ。今のうちに、クレジットカード付帯の旅行傷害保険をチェックしておきたい。ほとんどのクレカには何らかの保険が付いているが、1枚は保険の充実度を重視して選んでおいて損はない。

 まず押さえておきたいのが、保険が適用される条件だ。「自動付帯」はクレカを持つだけで補償されるのに対し、「利用付帯」の場合は当該クレカで飛行機のチケットやツアー代金などを支払う必要がある。中には「利用付帯4000万円、自動付帯1000万円」など、利用の有無によって補償額が異なるクレカもあるので、同額なら好条件の自動付帯を選ぶべきだ。

補償額の内訳や範囲の差に注意

 次に確認したいのは、各保険ごとの補償限度額だ。海外旅行傷害保険の補償内容は多岐にわたるが、重視すべきなのは「傷害治療」「疾病治療」「携行品損害」の3項目の手厚さ。特に、ケガや病気の治療費用は高額になる可能性が高く、国によっては盲腸(虫垂炎)の治療に対して、数百万円を超える請求を受けるケースもある。そのため、傷害・疾病治療の補償は、それぞれ200万円以上は欲しいところだ。

 家族で海外旅行に行くなら、「家族特約」の有無も重要だ。もともとはクレカを持てない18歳未満の子供のための特約だが、配偶者や親族も対象となるクレカもあるので、適用したい家族が条件に合うかを確認しておこう。

 なお、国内での治療には健康保険が適用されるため、海外のように莫大な医療費を請求されるリスクはない。カード選択のうえで重視すべきは、やはり海外旅行傷害保険の手厚さだ。

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