2021年10月4日発売の「日経トレンディ 2021年11月号」では、「クレジットカード 最強の2枚」を特集。マイルを効率よくためられるANAカード。マイル還元率や年会費を踏まえて総合的に判断すると、「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」が最有力に浮上する。継続特典など、3万円以上の年会費を上回る魅力がある「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」も注目したい。
※日経トレンディ2021年11月号の記事を再構成
クレジットカードといえばANAかJALのカードと思っている人も多いだろう。その理由はマイルを効率よくためられて、それを特典航空券に交換すれば、他の高還元率カードを上回るうまみがあるからだ。
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複数あるANAカードを比較する前に、押さえておくべきことが2つある。まずは、マイル還元率を上げられること。年会費が安い普通カードとワイドカードはマイル還元率が0.5%だが、三井住友カードのクレカは「ANAマイレージクラブ 2倍コース」(年6600円・税込み、以下同)、JCBのクレカは「マイル自動移行コース10マイル」(年5500円)への加入で、ゴールドカードと同様のマイル還元率1%にできる。
次に、年会費を下げられること。三井住友カードは「マイ・ペイすリボ」の登録とリボ手数料支払い、WEB明細の利用などによって、クラスに応じて年会費が割引になる。さらに、毎月リボ手数料を発生させるとボーナスポイントによりマイル還元率を0.3%上乗せできる。JCBも同じような仕組みがあるが、手間やリボ手数料の抑えやすさでは三井住友カードの方が有利だ。
以上を踏まえると、年間費用7426~7727円(割引年会費826~1127円+2倍コース6600円)でマイル還元率1%になる三井住友カードの一般カードがコスパは高いように思える。だが、マイル還元率がもともと1%で、年会費が1万450円まで下がるワイドゴールドカードは、毎年もらえる継続マイルが一般カードの1000マイルに対し2000マイルと多い。マイルを特典航空券に交換する場合、1マイルが3円以上の価値になることはざらなので、年間費用約3000円分の差が埋まる。さらに搭乗ボーナスマイルも同じく一般カードの10%に対し25%と高い。
加えて、手厚い旅行傷害保険が付帯し、空港ラウンジが利用できるようになるなど、旅行時のメリットも大きい。「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」を「大賞」とした。
【得ワザ1】年会費を安く抑えつつ、マイル還元率を+0.3%
「マイ・ペイすリボ」はリボ残高に応じて基本年利15%の手数料が発生する。だが、毎月リボ残高を数百円だけ残すように繰り上げ返済をすると、手数料が抑えられる。毎月これを行えば、年会費が安くなるうえ、月数円からのコストだけでマイル還元率を1.3%に高められる。
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