
2021年10月4日発売の「日経トレンディ 2021年11月号」では、「スタートアップ大賞2021」を特集。ウェアラブルやモビリティー分野でも、新しいアイデアが生まれている。EVERING(東京・中央)は、非接触決済ができるのでコロナ時代にマッチしたリング型のウエアラブル決済デバイスを仕掛ける。Luup(東京・渋谷)は、21年4月から電動キックボードシェアの実証実験を都内で開始した。未来をつくるテクノロジーはすぐそこまで来ている。
※日経トレンディ2021年11月号の記事を再構成
【第2回】音声通話アプリの「パラレル」が大賞 Z世代の“たまり場”つくる
【第3回】生活習慣を改善する“第3の治療法” 治療用アプリCureAppが普及
【第4回】植物性食品のジャンクフード!? 「2foods」が全国に広まる勝算
【第5回】高級ドッグフードの「ペトコト」が急成長 デジタル技術で健康管理
【第6回】無人カフェ「root C」が優秀賞 上質コーヒー受け取る自販機とは
【第7回】NFTゲーム「エグリプト」が異例のヒット ショップ開設で市場拡大
【第8回】大豆のみで最強の“肉らしさ”追求 様々な食材に化ける秘密とは
【第9回】流通・食を変える新企業8選 「超小型無人ストア」「コオロギ食」
【第10回】娯楽・金融を変える新企業8選 「バーチャルカラオケ」「ペア口座」
【第11回】決済や移動を変える新企業8選 「指輪で決済」「キックボード共有」←今回はココ
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リアル体感型VRゲーム Thirdverse(サードバース)
新規性★★ 影響力★★ 成長性★★
オンラインマルチプレーが可能なVRゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」を展開するThirdverse(東京・品川)。2021年8月には、gumi創業者の國光宏尚氏のCEO就任や大規模資金調達が発表され、話題になった。22年初頭には、新作VRアクションゲームの投入も予定。仮想空間で人々が自由に活動するメタバース時代のキープレーヤーになりそうだ。
指輪型ウェアラブル決済端末 EVERING(エブリング)
新規性★★★ 影響力★ 成長性★★
EVERING(東京・中央)は、リング型のウエアラブル決済デバイス「EVERING」を仕掛ける。Visaのタッチ決済対応のプリペイド型で、アプリを使ってチャージできる。身に着けたリングを端末にかざすだけで決済でき、財布やスマホにすら触る必要がない。完全な非接触決済ができる点が、コロナ時代にマッチする。21年5月に実施した3000個分の先行予約は即完売し、10月に一般発売を開始した。
往診アプリ コールドクター
新規性★★ 影響力★★ 成長性★★
医者版のウーバーができないか――。そんな発想で生まれたのが、コールドクター(東京・渋谷)が提供する、夜間と休日に自宅で医師による往診を受けられるサービス「コールドクター」だ。アプリで予約でき、最短30分で医師が来る。ウーバーのように、向かっている医師が今どこまで来ているかを地図上に示すといった見せ方も秀逸。コロナ禍で受診者数が増え、今では1日約100件にもなる。
AI受診相談 Ubie(ユビー)
新規性★★ 影響力★★ 成長性★★★
Ubie(東京・中央)が提供するのは、症状に関する20問ほどの質問に答えると、関連する病気と対処法、近隣の医療機関を調べられるオンラインサービス。痛みの現れ方なども細かく伝えられるのが特徴だ。21年7月には、検索した医療機関への診察予約、回答の共有がシステム上で完結する「ユビーリンク」を実装。21年8月末には、利用者が月間300万人を超えた。
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