
2021年10月4日発売の「日経トレンディ 2021年11月号」では、「スタートアップ大賞2021」を特集。証明書付きのデジタルデータである「NFT」を使ったビジネスが世界的に活発化している。そんな流れに乗り、ダウンロード数が60万以上のNFTゲーム「エグリプト」をリリースしたKyuzan(東京・文京)が優秀賞に選ばれた。NFT作品を販売する画期的なプラットフォームサービス「Mint」の提供も開始し、グローバル市場への拡大を狙う。
※日経トレンディ2021年11月号の記事を再構成
米プロバスケットボールリーグNBAの名場面の“動画”をデジタル資産として売買する「NBAトップショット」など、証明書付きのデジタルデータである「NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)」を使ったビジネスが世界的に勃興している。日本にも、斬新な取り組みをするスタートアップ企業が出てきた。創業前からブロックチェーン開発にフリーランスで携わってきた髙橋卓巳氏が、2018年に設立したKyuzan(東京・文京)だ。
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20年4月、ゲーム情報メディア運営のGameWithと共同開発したNFTゲーム「エグリプト」をリリース。一見、モンスターを集めてバトルするシンプルなゲームだが、それぞれのモンスターはNFTで管理され、モンスターごとに発行される上限が決まっているのが特徴だ。レアモンスターはNFTマーケットプレイスで高額取引され、あるモンスターを入手したユーザーが20万円(日本円換算)もの高値で他ユーザーに販売したケースもある。
スマホで簡単に遊べるため、NFTゲーム未経験者の取り込みにも成功。ダウンロード数は60万以上、月間アクティブユーザー数は約10万と、この分野のゲームとしては異例のヒットを遂げている。Kyuzanではエグリプトで培ったNFTゲームの構築・運用モデルを、他社の人気キャラクターなどに横展開し、新規タイトルを増殖させていく計画だ。
【優秀賞】NFTゲーム&プラットフォーム Kyuzan
新規性★★★ 影響力★★ 成長性★★
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