日経トレンディ スタートアップ大賞 第6回(写真)

2021年10月4日発売の「日経トレンディ 2021年11月号」では、「スタートアップ大賞2021」を特集。AIロボティクス技術を活用した無人カフェ「root C」を運営するNew Innovations(東京・江東)が、優秀賞に選ばれた。オフィスで見かけるカフェマシンとは違い、スマホアプリで注文をしておくと、指定した時間に受け取れるのが画期的。今後はシステムを他社にも提供する計画で、無人店舗市場に旋風を起こす。

※日経トレンディ2021年11月号の記事を再構成

AI(人工知能)×ロボティクスで省人化を加速させるNew Innovations
AI(人工知能)×ロボティクスで省人化を加速させるNew Innovations

前回(第5回)はこちら

 カフェでもコンビニでもない、いれ立てコーヒーを楽しめる“第3の場”ともいえる新業態が東京都内の駅に登場し、話題を集めている。その正体は、AIカフェロボット「root C(ルートシー)」だ。

 開発をしたのは2018年創業のNew Innovations(東京・江東)。4年前、CEOを務める中尾渓人氏が何と高校3年のときに立ち上げたスタートアップだ。中尾氏は子供の頃からロボットづくりに傾倒。ハードとソフトを組み合わせ、企業や社会の課題を解決できないかと考えた結果、AIカフェロボットを構想するに至った。

 root Cは一見すると、多数のロッカーが付いた自動販売機のようなスタイルだ。だが、オフィスで見かけるカフェマシンとはひと味違う。専用スマホアプリで注文をしておくと、指定した時間にコーヒーを受け取れるのが画期的。コスタリカやパナマといった産地の異なる多彩なスペシャルティーコーヒーやカフェラテを気軽にそして待たずに購入できる。

 サービスも斬新だ。450円(税込み、以下同)で単品購入できるのに加え、月額1980円で8杯まで、もしくは7980円で飲み放題となるサブスクリプション型プランもある。AIを活用したパーソナライズ診断機能「root C MATCH」で、個人に最適なメニューを提案する機能も新しい。

【優秀賞】AIカフェロボット New Innovations

新規性★★★ 影響力★★ 成長性★★

●root C
●root C
AIロボティクス技術を活用した無人カフェ。複数種類のスペシャルティーコーヒーに加え、一部スポットではカフェラテも提供している
CEOの中尾渓人氏。1999年和歌山県生まれ。15歳からシステム開発を手掛け、高校在学中の2018年にNew Innovations設立
CEOの中尾渓人氏。1999年和歌山県生まれ。15歳からシステム開発を手掛け、高校在学中の2018年にNew Innovations設立

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