日経トレンディ スタートアップ大賞 第2回(写真)

2021年10月4日発売の「日経トレンディ 2021年11月号」では、「スタートアップ大賞2021」を特集。22年のブレイク候補の中で大賞に選ばれたのは、若者が集うスマホ専用の通話アプリを生み出したパラレル(東京・港)。スマホゲームが好きなZ世代を中心に口コミで広がり、多くの人の“たまり場”となっている。今後はeスポーツ大会やライブの配信などと組み合わせることも検討しており、ビジネスの拡大が見込まれる。

※日経トレンディ2021年11月号の記事を再構成

いつでもどこでも友達とつながり、一緒に遊べる通話アプリをリリースしたパラレル。Z世代を中心に浸透し、21年は驚異の成長を遂げた
いつでもどこでも友達とつながり、一緒に遊べる通話アプリをリリースしたパラレル。Z世代を中心に浸透し、21年は驚異の成長を遂げた

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 「Clubhouse」の上陸で一躍話題となった音声SNS。そんな中、実は日本を含むアジア圏で100万ダウンロードを突破し、2020年の1年で月間利用者数が約830%増と驚異の成長を遂げているアプリを生み出したスタートアップがある。パラレル(東京・港)だ。

スタートアップ大賞2021
【第1回】決定!スタートアップ大賞2021 「ゆるSNS」「街なかフードテック」…
【第2回】音声通話アプリの「パラレル」が大賞 Z世代の“たまり場”つくる←今回はココ
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 中学校からの同級生である青木穣氏と歳原大輝氏が2人で起業。複数のサービスを手掛けた後、たどり着いたのが友達と遊べる通話アプリとうたう「パラレル」だった。友達同士が共有スペース「ルーム」に集まり、ゲームや動画視聴など、多様なコンテンツを共通しつつ手軽に仲間と話せる。

 19年8月にアプリをローンチすると、通話品質の高さや使い勝手の良さがオンラインゲーマーの間で話題になった。「PUBG MOBILE」「荒野行動-スマホ版バトロワ」といったスマホゲームが好きな若い世代を中心に、口コミで広がった。さらに、コロナ禍で会いにくくなった中、会話不足を埋める役割も果たした。

【大賞】音声通話SNS パラレル

新規性★★★ 影響力★★★ 成長性★★★

スマホ専用の通話アプリ。19年8月のローンチから、1年半で100万ダウンロードを突破。利用者の70%をZ世代が占めるなど、若者を中心に急拡大中
スマホ専用の通話アプリ。19年8月のローンチから、1年半で100万ダウンロードを突破。利用者の70%をZ世代が占めるなど、若者を中心に急拡大中
共同代表の青木 穣氏(写真左)と歳原大輝氏(同右)。中学生時代からの同級生の2人で、17年に前身となるReactを創業した。複数のプロダクトをつくった後、19年にパラレルをローンチ
共同代表の青木 穣氏(写真左)と歳原大輝氏(同右)。中学生時代からの同級生の2人で、17年に前身となるReactを創業した。複数のプロダクトをつくった後、19年にパラレルをローンチ

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