レベルファイブはNintendo SwitchとPlayStation4で発売予定の新作『メガトン級ムサシ』のプレーアブルデモを、「東京ゲームショウ2021 オンライン」のリアル展示会場内ブースに出展。多彩なパーツからカスタマイズしたロボットを操縦し、敵と戦う爽快なアクションを体験できた。

試遊台が2セットと、主人公・一大寺大和の等身大パネル、そしてローグの精巧なフィギュア。規模は小さいながら『メガトン級ムサシ』の世界観を密度濃くアピールしていたレベルファイブのブース
試遊台が2セットと、主人公・一大寺大和の等身大パネル、そしてローグの精巧なフィギュア。規模は小さいながら『メガトン級ムサシ』の世界観を密度濃くアピールしていたレベルファイブのブース

人類の復活を賭けて異星人との戦いに挑め

 本作の舞台となるのは、異星人に地球を滅ぼされてしまった後の地球。一見すると平穏な暮らしをしている人々の姿があったが、実はそれは偽りの平和。謎の異星人の攻撃を受け、すでに人類の99.9%が死滅している。生き残った人類は敵の目を逃れてシェルターに身を潜め、復活の日を待っている。

 人々の記憶から滅びの日は消されていたが、しかしその一部は「選ばれし者」としてパイロットとなり、「ローグ」と呼ばれる巨大ロボットを操り、異星人と戦っていくことになる。プレーヤーはその1人、というのが設定だ。

ブース内に展示されていたメガトン級ローグ「ムサシ」のフィギュア。人類の最終兵器として開発された機体で、あらゆる戦闘でその性能を発揮できる
ブース内に展示されていたメガトン級ローグ「ムサシ」のフィギュア。人類の最終兵器として開発された機体で、あらゆる戦闘でその性能を発揮できる

 試遊版では、異星人と戦う1ミッションの体験ができた。まずはハンガー、つまり格納庫で機体をカスタマイズ。ボディー、ライトアーム、レフトアーム、レッグと4つのパーツを組み立てて機体を組み上げる。各パーツは見た目がそれぞれに違っているだけでなく、耐久力などのパラメーターも設定されているので、ビジュアルで選んでもよし、また、性能や機能を重視して組み立てるのもありだろう。

試遊中。まずはハンガーに入って機体のカスタマイズ。おそらく実際のゲーム中ではゲームを進めることで選択できるパーツが増えていくのだろうが、この試遊バージョンでは各部とも豊富なパーツがすでに解放された状態。かなり自由に機体を組み上げることができた
試遊中。まずはハンガーに入って機体のカスタマイズ。おそらく実際のゲーム中ではゲームを進めることで選択できるパーツが増えていくのだろうが、この試遊バージョンでは各部とも豊富なパーツがすでに解放された状態。かなり自由に機体を組み上げることができた
パーツを変更するだけでなく、それぞれのパーツを金属質にしたり、マットにしたりと、表面処理を調整することも可能。よりカッコよいローグを組み上げる楽しさもまた、本作の魅力
パーツを変更するだけでなく、それぞれのパーツを金属質にしたり、マットにしたりと、表面処理を調整することも可能。よりカッコよいローグを組み上げる楽しさもまた、本作の魅力

 ローグは巨大ロボット、という設定だが、いざ戦闘が始まってみると、その動きはかなり軽快で、むしろ重量感はあまりない。ボタンに対するレスポンスも良く、例えば敵に近づいて連続した近接攻撃で斬りつけたり、敵に照準をロックした状態で移動しながら遠距離攻撃を加え続けたりと、初心者でもかなり小気味よい戦闘が楽しめるようになっていた。カスタマイズした機体の性能をしっかりと把握し、操作に慣れれば、さらに思いどおりのアクションが繰り出せるだろう。

プレーヤーが操縦するローグよりもはるかに巨大な敵も登場する。武器を使ったシンプルな攻撃以外に、「カブキファンクション」と呼ばれる強力な必殺技を繰り出すことも可能だ
プレーヤーが操縦するローグよりもはるかに巨大な敵も登場する。武器を使ったシンプルな攻撃以外に、「カブキファンクション」と呼ばれる強力な必殺技を繰り出すことも可能だ

 ブースにいた担当者に聞いてみたところ、開発は既にほぼ終わっており、あとは細かなバランス調整をする程度という。同社の作品らしいそつのない作りという印象だ。

 レベルファイブらしさ、という点では、アニメ作品と同時に制作が進行していることも挙げられる。ゲームとアニメという2つのメディアで作品世界を膨らませ、ファンとの接点を増やしていくのは、「イナズマイレブン」シリーズや『妖怪ウォッチ』など、同社タイトルにはおなじみのやり方だ。

 アニメ版も豪華スタッフが名を連ねており、ヒットにつながりそうな期待が持てる。アニメはTOKYO MX、BSフジ、YouTubeで2021年10月1日から放送・配信中。また、ゲームソフトの発売予定は11月11日だ。ゲームとアニメの相乗効果が今回も奏功するのか、注目したい。

(写真/稲垣宗彦、志田彩香)

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