東京ゲームショウ2021(TGS2021)のカプコンブースでは、パソコン用ゲームプラットフォームSteam版の『モンスターハンターライズ』試遊ブースを設けている。TGS2021開催に向けた日本経済新聞の記事で、辻本春弘社長はPC向けゲームを強化すると話している。同社の本気度を体感してみた。
21年10月2日に発表となった日本ゲーム大賞は、Nintendo Switch版の『モンスターハンターライズ』が受賞した。カプコンブースでは、そのSteam版の試遊ブースを設けていた。2022年1月13日の発売予定で、魅力の一つは操作手段などカスタマイズ性の高さ。ゲーム専用機の場合は、コントローラーを使うことを前提としているが、PCの場合、コントローラーに加え、キーボードとマウスによる操作も可能となっている。
動画レポ:PC版『モンスターハンターライズ』 ワイド&高画質に感動【TGS2021】
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カプコン、オンライン番組でモンハンの新情報を発表【TGS2021】
そもそも『モンスターハンターライズ』は、PCでプレイするユーザーの多いFPS(ファースト・パーソン・シューター、1人称視点のシューティングゲーム)と操作形態が似ている。キーボードとマウスで操作できるのは、FPSをプレイするシューターにとって親和性が高く、待ち望んでいた機能の1つと言える。
次にグラフィック面のカスタマイズ。4K解像度のグラフィック表示、そしてフレームレート設定を調整することができ、所有PCやモニターのスペックに合わせた最高の状態でのプレイが可能だ。さらにウルトラワイドディスプレーにも対応できる。PCゲームのゲームカテゴリーによってはウルトラワイドディスプレーへの対応がマストに近くなってきており、Steam版『モンスターハンターライズ』も当然対応。21:9の迫力のある画面でのプレイが可能となった。
ボイスチャットにも対応している。ゲーム専用機の場合、スマートフォンなどを利用することでボイスチャットが可能になっていたが、Steam版の場合、ゲーム内にボイスチャット機能が実装されているので、ヘッドセットを用意すれば、すぐにボイスチャットをしながら、仲間とプレイすることが可能となった。ボイスチャットをすることで、より細かい仲間とのコミュニケーションをとることができ、クエストのクリアもしやすくなる。
マウスでの操作もすぐに慣れる
TGS2021カプコンブースでは、このSteam版『モンスターハンターライズ』を実際にプレイすることができた。もちろん、最高のプレイ環境が整っており、湾曲ウルトラワイドディスプレーにゲーミングキーボード、ゲーミングマウスも用意。コントローラーでのプレイも可能だったが、ここはあえてキーボードとマウスによる操作でプレイさせてもらった。
キーボード・マウス操作での『モンスターハンターライズ』は初体験だけに最初は戸惑ったが、多少なりともPCでのFPS経験があったので、すぐに慣れるのが分かった。マウスによる視点移動、切り替えはコントローラーよりもしやすい印象だ。
ウルトラワイドディスプレーはかなりの迫力。没入感が高くなるだけでなく、視覚から得られる情報が増えるので、状況確認もしやすくなっている。ウルトラワイドディスプレーを使い、4K、高フレームレートでプレイするには、それなりのスペックが必要となるが、そのコストに見合うだけの体験ができることは間違いないと言える。特に『モンスターハンター』シリーズ好きは検討の余地ありだ。ちなみにプレイの様子は動画レポを用意しているので、そちらもぜひ見て欲しい。
TGSのカプコンブースと言えば、『モンスターハンター』シリーズのモンスターの巨大オブジェだが今回も用意している。ハイブリッド開催のTGS2021は例年に比べて会場全体のスペースが限られており、もちろんカプコンブースも小規模。その結果オブジェも小さめのオトモガルク(ゲーム内に登場する仲間モンスター)が展示されていた。それでもやはり『モンハン』オブジェがあるとTGSに来た感があり、さすがと言ったところだ。
(写真/酒井 康治、岡安 学、画像提供/カプコン)
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