図形から線を引いたり、図形同士をつないだりするときは「コネクタ線」を利用しよう(図1)。コネクタ線は図形に連結して、一緒に動かすことができる。線をつなぎ直す手間が省けるので、フローチャートの作成などに重宝する。

※書籍『伝わるWord資料作成術』を再構成

 なお、ワードの図形には「ブロック矢印」も用意されている。ブロック矢印は四角形などと同様、塗りつぶしの面と枠線から構成されるオブジェクト。ドラッグでサイズを変えられ、内部に文字列も入力できる。矢印を文字枠として利用したり、カーブした矢印を表示したりする場合に利用しよう。

 コネクタ線の機能は、連結する図形とグループ化すると有効になる(図2)。対象の図形をすべて選択し、「図形の書式」タブにある「オブジェクトのグループ化」から「グループ化」を選べばよい。グループ内では、コネクタ線の始点や終点をドラッグして、図形に表示される接続ポイントにつないでいく(図3)。この例では、3つの図形を水平や垂直の方向に揃えてあるので、コネクタ線も水平線や垂直線になった。

コネクタ線で図形と図形をつなぐ
コネクタ線で図形と図形をつなぐ
図1 「コネクタ線」は、図形の接続ポイントにつなぐことができる線。「挿入」タブの「図形」メニューから選んで描く(上)。図形に連結されているので、図形を移動すると、長さなどが自動調整される(右下)。フローチャートや説明図の各項目をつなぐのに便利だ
接続ポイントはグループ化で有効になる
接続ポイントはグループ化で有効になる
図2 コネクタ線と図形をつなぐときは、使用するオブジェクトをグループ化しておく。これで接続ポイントが有効になる。この例では、図形を「オブジェクトの配置」機能で水平や垂直の位置に揃えている
図3 コネクタ線の端を図形にドラッグする(1)。図形に接続ポイントが表示されるので、線の端を合わせる(2)。線が図形に接続され、ポイントの記号が表示される(3)。同様に、反対側の端を別の図形の接続ポイントにつなぐ(4)。コネクタ線を複製してほかの図形もつないでいく(5)
図3 コネクタ線の端を図形にドラッグする(1)。図形に接続ポイントが表示されるので、線の端を合わせる(2)。線が図形に接続され、ポイントの記号が表示される(3)。同様に、反対側の端を別の図形の接続ポイントにつなぐ(4)。コネクタ線を複製してほかの図形もつないでいく(5)

【補足説明】矢印の種類とサイズをカスタマイズする

 コネクタ線の矢印は、種類とサイズを変更することもできる。「図形の書式設定」作業ウインドウを開いて操作しよう(図4、図5)。種類は矢印なしも含めて6種類、サイズは9種類用意されていて、始点と終点に別の矢印を付けることも可能だ。なお、矢印のサイズは線の太さに応じて変化する。作業ウインドウで指定したサイズが固定されるわけではないで注意しよう。

図4 矢印の選択中に「図形の書式」タブにある「図形の枠線」メニューを開き、「矢印」サブメニューから「その他の矢印」を選ぶ(1)〜(4)。「図形の書式設定」作業ウインドウが開き、矢印のスタイルを設定するメニューが表示される(5)
図4 矢印の選択中に「図形の書式」タブにある「図形の枠線」メニューを開き、「矢印」サブメニューから「その他の矢印」を選ぶ(1)〜(4)。「図形の書式設定」作業ウインドウが開き、矢印のスタイルを設定するメニューが表示される(5)
図5 矢印の種類やサイズを指定する。ここでは「終点矢印の種類」メニューから「●」を選び、矢印を円形に変えた(1)〜(3)
図5 矢印の種類やサイズを指定する。ここでは「終点矢印の種類」メニューから「●」を選び、矢印を円形に変えた(1)〜(3)
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