背景色には「透かし効果」を加えることもできる。透かし効果は、図形や画像などのオブジェクトに透明度を設定する機能だ。オブジェクトの色を薄くしたり、半透明にしたりするときに利用する。例えば、画像に重ねた文字列が見にくいときは、文字列の背景色に透かし効果を設定するとよい(図1)。画像と文字列の間に、半透明の紙を挿し込むイメージだ。これによって文字列が読みやすくなり、下の画像も透けて見えるので、単に背景色を付けるよりも洗練されたデザインになる。

※書籍『伝わるWord資料作成術』を再構成

 透かし効果は、「色の設定」ダイアログボックスの「透過性」にパーセンテージで指定する(図2)。「0%」は透かしなし、「50%」で半透明、「100%」で完全に見えなくなる。ベースとなる背景色は、黒または白が基本。文字の読みやすさや、表現したいイメージを考えながら選ぼう。背景色が白の場合は、文字色を黒にする(図3)。

透かしを設定して文字列を読みやすくする
透かしを設定して文字列を読みやすくする
図1 画像に重ねた文字列が読みにくい場合は、文字列の背景色に透かし効果を設定するのがお勧め。文字列が読みやすくなり、下の画像も透けて見えるようになる
文字列の背景色に透かしを設定する
文字列の背景色に透かしを設定する
図2 塗りつぶしを黒、文字色を白に設定したテキストボックスを画像に重ねて選択する(1)。「図形の書式」タブの「図形の塗りつぶし」メニューから「塗りつぶしの色」を選択(2)〜(4)。表示される画面で「透過性」の数値(ここでは「60%」)を設定する(5)。「OK」ボタンをクリックすると、テキストボックスの塗りつぶしの色が半透明になる(6)(7)
図3 テキストボックスの塗りつぶしを白、文字色を黒にして、透過性を60%に設定した例。この画像では、背景を黒にしたほうが読みやすいと感じる
図3 テキストボックスの塗りつぶしを白、文字色を黒にして、透過性を60%に設定した例。この画像では、背景を黒にしたほうが読みやすいと感じる
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