背景色には「透かし効果」を加えることもできる。透かし効果は、図形や画像などのオブジェクトに透明度を設定する機能だ。オブジェクトの色を薄くしたり、半透明にしたりするときに利用する。例えば、画像に重ねた文字列が見にくいときは、文字列の背景色に透かし効果を設定するとよい(図1)。画像と文字列の間に、半透明の紙を挿し込むイメージだ。これによって文字列が読みやすくなり、下の画像も透けて見えるので、単に背景色を付けるよりも洗練されたデザインになる。
※書籍『伝わるWord資料作成術』を再構成
透かし効果は、「色の設定」ダイアログボックスの「透過性」にパーセンテージで指定する(図2)。「0%」は透かしなし、「50%」で半透明、「100%」で完全に見えなくなる。ベースとなる背景色は、黒または白が基本。文字の読みやすさや、表現したいイメージを考えながら選ぼう。背景色が白の場合は、文字色を黒にする(図3)。