文字やイラストなどに背景色を付けると、色の面積が増えてインパクトが強くなる(図1)。タイトルを強調したり、表の見出し行をデータ行と区別したり、囲み記事や図の範囲を示したりと、背景色の使いどころは多い。文字やイラストなどの要素を白色にして背景色を付ける「白抜き」の手法も、要素をより際立たせる効果がある。
※書籍『伝わるWord資料作成術』を再構成
明るさの近い色はNG、微調整でより見やすく
背景色を付けるときに大事なのは、要素の色とのコントラストだ。色選びを間違えると、文字などが途端に見づらくなる(図2)。特に、明るさが近い色を組み合わせると要素が目立たず、文書全体の印象も悪くなるので注意しよう。
色の明るさに差を付けると、同系色でもコントラストが強くなり、要素がくっきりと浮かび上がる(図3左)。面積が広いほど色を感じやすいので、文字には太めのフォントを使おう。細いフォントや小さい文字で表示する場合は、太い文字よりもやや濃い色にすると読みやすい(図3中)。イラストの色を背景色よりもやや濃くするなど、色に微妙な変化を付けると、より立体的な表現になる。シンプルに表現したい場合は、すっきりした白抜きがお勧めだ(図3右)。
なお、背景色を付ける方法には、段落の網かけ、テキストボックス、図形などがある。状況に応じて使い分けよう。