実際に使う色は、どのように選べばいいだろうか。見やすい文書にするには、色を使いすぎないことが大切だ。そこでまず、配色のベースになるメインカラーをカラーパレットの基本色から決めるとよい。色は、文書の内容や対象者を考えて選ぼう。文書内に写真などがある場合は、画像の色とメインカラーの相性も考慮する。

※書籍『伝わるWord資料作成術』を再構成

 作例の案内チラシでは、メインカラーを落ち着いた色合いの青にした(図1)。青は誠実な印象を与えるため、ベースの色にお薦めだ。基本色には濃淡のバリエーションがあるので、色の変化も付けやすい。

 文字色は、読みやすい黒を基本にする。タイトルや見出しなど部分的に色を変えるのは問題ないが、本文のようにまとまった文章に色を付けるのは控える。見出しなどの色を変える場合も、光が拡散するような明るい色は避けよう。なお、目立たせたい文字列を白色にして背景色を付け、白抜きの表現にするのは効果的だ。作例でも「受講受付中」の文字列などを白抜きにして、周囲の文字列よりも強調した。

 メインカラーに色を追加する場合は、色数を2〜3色に絞り込もう。色を使いすぎると印象が定まらず、落ち着かない感じの文書になる。例えば、農業セミナーのスケジュールに色を使いすぎると、どこか浮ついた印象になってしまう(図2左)。色を追加して変化を付けたい場合は、同系色が無難だ(図2右)。

 もちろん、これらはあくまでも基本のルール。強調箇所は目立つ色がいいし、文書を楽しくにぎやかな雰囲気に仕上げたいならカラフルな配色もありだ。その場合でも、文字の読みやすさには留意しよう。

内容や対象者を考えてメインの色を決める
内容や対象者を考えてメインの色を決める
図1 実際に配色を決めるときは、まずベースとなるメインカラーを選ぶ。この例では、誠実な印象のある青をメインカラーにした。文書内に写真などの画像を配置する場合は、画像の色との相性も考慮する。なお、文字色は読みやすい黒が基本だ
色を追加する場合は色数を絞り込む
色を追加する場合は色数を絞り込む
図2 色数が多かったり、内容にそぐわない色を追加したりすると、ちぐはぐな印象になる(左)。メインカラーの同系色でまとめるのがお勧めだ(右)
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