ネット×リアル融合「店舗DX」の真価 第2回(写真)

さまざまな業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、小売りでもデジタルを活用し新たな顧客体験を提供する企業が増えてきている。三井不動産はライブコマースプラットフォーム「MEETS SHOP」を立ち上げ、ライブ配信を行っている。リアル店舗とオンラインがシームレスにつながる体験の創造を目指す。

三井不動産はライブコマースを通して、オフラインとオンラインをシームレスにつなぐ購買体験を提供する
三井不動産はライブコマースを通して、オフラインとオンラインをシームレスにつなぐ購買体験を提供する
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 三井不動産は2020年12月、ライブコマースプラットフォーム「MEETS SHOP」を立ち上げた。ららぽーとなど三井ショッピングパーク各施設から、店舗スタッフやゲストのインフルエンサーがおすすめ商品についてのライブを配信。視聴者からの質問コメントにリアルタイムで回答しながら、商品の魅力を伝えている。

 ライブコマースは、ECサイトとライブ配信を組み合わせた販売形態のこと。ECサイトでは通常、静止画と紹介の文章から商品を確認し購入する。ライブコマースではライブ配信にて商品を紹介するため、商品の使用感などが分かりやすい。視聴者はコメントにて出演者に質問を投げかけることができるので、疑問や不安を解消した上で購入に進むことができる。

 視聴者は動画内で欲しいと思った商品を、ライブ配信内のリンクから三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall」にアクセスし購入できる。21年8月末時点で、参加店舗数は約40店、累計配信回数は140回に達した。

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 三井不動産商業施設本部 &mall事業室の飯原隆弘氏は「ららぽーとで働く約5万人の店舗スタッフとお客様の新しい接点がつくれないか模索していた」と、立ち上げに至った経緯を話す。

 20年初頭から「ライブコマース」という販売形態には注目していた。そうした中、コロナ禍により施設は営業休止や時短営業を余儀なくされる。「店舗スタッフの人から『常連さんとコミュニケーションが取れなくなってしまった』という声が上がった。(コロナ禍で)物理的に来店できない人へも、店舗やスタッフの雰囲気を伝えられるようなサービスを提供したいと考えた」(飯原氏)

 20年6月ごろにプロジェクトチームが立ち上がり、急ピッチで準備を進め同年12月にスタートした。

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