2021年9月3日発売の「日経トレンディ2021年10月号」では、「新興小売りチェーン」を特集。イケアの都市型店舗では、ガジェット関連のグッズに力を入れている。21年7月発売の「ノールドメルケ ワイヤレス充電パッド(トリプル)」は3台同時にワイヤレス充電ができ、スマート照明の基本キット「トロードフリ ゲートウェイキット ホワイトスペクトラム」はスマホ操作で光色を変化させることが可能だ。こうした機能性の高いブレイク必須の5商品を紹介する。

※日経トレンディ2021年10月号の記事を再構成

前回(第2回)はこちら

 スウェーデン発の家具小売り大手「IKEA(イケア)」が、都内の一等地に出店攻勢をかけている。原宿と渋谷に続いて、2021年4月には新宿店をオープン。売り場面積は郊外店の約5分の1以下とコンパクトながら、イケアの世界観を象徴し持ち帰りもしやすい製品を数多く取りそろえている。

コストコ、カルディ、アマゾン…ブレイク予測

 イケアに縁が無かった若者層を取り込むことを狙って都市型店舗で力を入れるのが、ガジェット関連のグッズである。ヒットする可能性が高いのがワイヤレス充電パッドだ。21年7月発売の「ノールドメルケ ワイヤレス充電パッド(トリプル)」は、スマホをパッド上に置くだけで、ケーブル要らずで3台同時に充電できるというもの。iPhoneであれば、8以降のモデルがワイヤレス充電に対応している。

 注目すべきはその価格で4999円(税込み、以下同)。家電量販店で売られているワイヤレス充電パッドは1台に対応したモデルが中心で、価格も1500円以上するのが一般的。3台対応の本製品は、かなりお買い得だ。ちなみに以前から発売している1台用の「リヴボイ ワイヤレス充電器」も価格は699円と安い。

ブレイク予測1 多機能ワイヤレス充電器

ノールドメルケ ワイヤレス充電パッド(トリプル)

3台同時に、それぞれ最大出力5ワットのワイヤレス充電が可能な充電器。充電できるのはQi規格に準拠したスマホなど。実勢価格4999円。

達人の評価/コルク部を外すと、イケアの対応家具などに埋め込めるのがポイント(森井ユカ氏)
達人の評価/コルク部を外すと、イケアの対応家具などに埋め込めるのがポイント(森井ユカ氏)

リヴボイ ワイヤレス充電器

Qi規格に準拠した最大5ワットの安価なワイヤレス充電器。USBタイプCケーブルは別途用意する必要がある。色はホワイトもラインアップする。実勢価格699円。

オスクストーム 40W USB充電器

タイプCが1つ、タイプAが2つ備わったUSB充電器。タイプCは最大出力30ワットなので、ノートPCの電源としても使える。実勢価格2499円。

スマート照明もブレイク必須

 値ごろ感からヒットに結び付く可能性があるもう一つのジャンルが、スマート照明だ。ネット接続機能を内蔵している電球で、スマホを使って遠隔で点灯・消灯できるほか、色温度を変えたり調光もできる。

 イケア関連書籍を手掛けるキャラクターデザイナーの森井ユカ氏は、「同じで部屋でも、印刷物を見るときには白く明るい色に、リラックスするときには淡く暖かい色に、といった具合にワンタッチで光色を切り替えられる点が魅力的」と話す。就寝前に自動的に消灯させたり、旅行中に防犯目的で点灯させたりはお手の物だ。

 以前からスマート照明はオランダのフィリップスなどが発売していたが、イケアは電球1個当たりの価格を2~3割程度安く抑えた。例えばスマホ操作に必要なものがセットになった「トロードフリ ゲートウェイキット ホワイトスペクトラム」は、21年7月に1500円値下げされ、買いやすくなった。電球2個とネットにつなぐためのハブ、専用リモコンが付いて8490円だ。

 追加ランプは、一般的な白熱電球の「E26」やミニクリプトン球の「E17」など、電球の口金サイズも豊富。クリアタイプなどもラインアップし選びやすい。白色だけでなく、9色に変えられるタイプもあるのもポイントだ。

ブレイク予測2 スマホで瞬間アレンジ照明

トロードフリ ゲートウェイキット ホワイトスペクトラム

スマート照明を家庭に導入するために必要なものがセットになった基本キット。部屋にあるライトに応じて、ランプを適時追加できる。実勢価格8490円。

達人の評価/テレワーク中、光色を変えて仕事のオンオフを演出するのに最適(森井ユカ氏)
達人の評価/テレワーク中、光色を変えて仕事のオンオフを演出するのに最適(森井ユカ氏)

ヘクタル ワークランプ ワイヤレス充電機能付き

金属製のランプシェードが付いたデスクライトで、ベース部分にワイヤレス充電器を内蔵する。USBタイプAポートも1つ備える。実勢価格6999円。

食品のブレイク予測はこれ

 都市型店舗では1階の入り口付近など目立つ場所に、スウェーデン発最新フードのコーナーを設けてある。食品の中からも年末にかけて話題を呼びそうな商品がある。

 例えば度数が0.3%の低アルコールビール「オムニポロ」はその一つ。国内ビールメーカーからも最近、ビールに近い味わいの“低アル”が登場しているが、こちらはフルーティーな「ブルーベリー&バニラ」や「ローズヒップ」などをラインアップするのが特徴だ。苦みを嫌ってビールを敬遠している人でも手を伸ばしやすい。

ブレイク予測4 スウェーデン発最新フードの注目株

フルーティー味もある 北欧発の低アルビール
オムニポロ

ストックホルムにあるクラフトビールメーカーの低アルコールビール。度数は0.3%で、4種類の味がある。実勢価格290円~。

炭酸で割ってドリンクに ハーブ入りシロップ
ドリュック・フレーデル 濃縮エルダーフラワーシロップ

リラックス効果があるとされるエルダーフラワーを使ったシロップ。希釈する際に、同社のジンジャーエール(左写真)で割るとおいしいと最近SNSで話題に。実勢価格599円。

植物肉のミートボール 凍ったままレンチンOK
フヴドロル プラントボール

原材料にエンドウ豆由来のたんぱく質などを使った、動物性成分を含まない冷凍ミートボール。凍ったまま電子レンジやオーブンで調理できる。実勢価格699円。

2種類のハーブをまぶしたポテチ
ディル&チャイブチップス

スウェーデン料理でよく使われるハーブであるディルとチャイブをまぶしてある波形厚切りのポテトチップス。実勢価格499円。

ソルティーな甘草キャンディー
ルーダスゴディス ソルティーリコリス

漢方で使う甘草の一種を使ったキャンディーで、スウェーデン流に塩味に仕立ててあるのが特徴。実勢価格199円。

(写真/中本浩平)

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