2021年9月3日発売の「日経トレンディ2021年10月号」では、「新興小売りチェーン」を特集。日本上陸から22年目を迎えた「COSTCO(コストコ)」は、プライベートブランドを中心に日本仕様のラインアップ強化に力を入れている。コストコで今後ブレイク必至の14商品を紹介する。
※日経トレンディ2021年10月号の記事を再構成
愛知県名古屋市に2021年7月、守山倉庫店がオープンした「COSTCO(コストコ)」。これで、国内店舗数は30に達した。同店ではメンバーシップ制度を敷いており、買い物をするには年会費4840円(税込み、以下同)の「ゴールドスター」か、年会費9900円かかるが年間購入額の2%が還元される「エグゼクティブ・ゴールドスター」に入会する必要がある。
日本上陸から22年目を迎えた今、コストコはプライベートブランド(PB)「カークランドシグネチャー」を中心に日本仕様の商品ラインアップ強化に力を入れている。コストコに詳しいブロガーのコス子氏は「米国消費者の間では、カークランドは高品質なものを低価格で提供する上級ブランドと認識されている。日本でも同様の考えが広がりそう」と話す。
中でも顕著なのがデリカ(総菜)で、日本人の好みにあったフードが相次ぎ登場し、会員の間で徐々に話題になっている。21年8月に発売された「鶏の西京みそ漬け」は鶏肉やタマネギ、シメジを、上品な甘みが特徴の西京味噌で漬け込んだ一品。1パッケージで2キログラム程度のボリュームがあり、価格は100グラム当たり108円。北海道産の日高昆布のだしで味付けしてあり、フライパンで焼くだけでご飯にぴったりのおかずが完成する。
調理済みで温めた状態で販売するホットデリのコーナーにも、支持を集めつつある商品がある。「炭火焼さくらどり手羽元 柚子胡椒ソース付き」は発売こそ20年だが、ここに来て人気に拍車がかかっている。手羽元が約24本程度入って(1キログラム前後)、価格は100グラムあたり178円だ。持ち手をアルミホイルで包むなどして盛り付けを工夫すればホームパーティー向けに“映える”一皿に仕立てるのもたやすい。とろっとしたユズコショウの付属ソースは独特の辛さが特徴で、はまってリピートする会員も多い。
ブレイク予測1 和風アレンジデリカ
鶏の西京みそ漬け
味噌が焦げないように、フライパンで弱火でじっくり温めるのがポイント。
炭火焼さくらどり手羽元 柚子胡椒ソース付き
軟らかさで定評のある鶏肉コーナーの定番「さくらどり」の手羽元を炭火でじっくり焼いたホットデリ。辛い専用ソースがやみつきに。
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