11月のランキング1位2位は、いずれも「日経トレンディ」の12月号恒例特集。「2023年ヒット予測」「2022年ヒット商品ランキング」でした。特集では、新たなキーワード「リテールメディア」の記事が人気。新市場への興味関心の大きさがうかがえました。

 11月のランキング1位は、毎年恒例の「日経トレンディ」12月号から、「2023年ヒット予測」でした。2位も同じく12月号から「2022年ヒット商品ランキング」。昨年の11月と同じ結果でした。

 3位は、日経クロストレンドが半年ごとに行う「トレンドマップ」調査です。注目の全87キーワードを「将来性」と「現時点での経済インパクト」の2軸で評価し、前回調査からスコアが急浮上した「今後伸びるビジネス」をランキング化しています。

 今回から新たに4つのキーワードを組み込みました。マーケティング分野の「リテールメディア」と、消費トレンド分野の「タイパ消費」「α世代」「越境EC」です。いずれも高い将来性スコアでしたが、その中のリテールメディアの記事が、今月の4位にランクイン。12位、15位の記事もリテールメディア特集からでした。

■リテールメディア大研究
【4位】セブンもイオンも参入 広告新市場「リテールメディア」の衝撃
【12位】ヤマダデンキは広告代理店になれるか 小売り視点の2つの課題
【15位】セブンのリテールメディア統括が語る広告戦略の全貌 アプリが要

 22年9月にセブン-イレブン・ジャパンが専門部署のリテールメディア推進部を発足させるなど、急速に各社が注力する分野として成長しています。海外ではアマゾンなどECの他、ウォルマートが先行。同社では、グローバルな広告事業の年間売上高が21億ドル(約2400億円)に達しているといいます。小売り、広告代理店、メーカー、支援会社と、関係する企業が非常に多いのもリテールメディアの特徴。新たな広告プラットフォームの最前線を、ぜひ記事を通してウオッチしてください。 

22年11月人気記事ランキング
【1位】2023年ヒット予測 日経トレンディが選ぶ1位は「コンビニジム」
【2位】2022年ヒット商品ランキング 日経トレンディが選んだベスト30
【3位】22年下期「今後伸びるビジネス」ランキング 全87キーワード調査
【4位】セブンもイオンも参入 広告新市場「リテールメディア」の衝撃
【5位】プロ野球並みに「熱烈ファン」が多い意外な2業界は? 調査で判明
【6位】40代おじさん、驚愕の最新調査 劇的なキャラ変&「いい人」化
【7位】米アップルが広告事業で失態 まさかの“方向転換”の布石なのか
【8位】「美術館」がZ世代の定番スポットに 納得の「集まる3つの理由」
【9位】「クラシル」が3カ月でネットスーパー撤退 その理由と誤算とは
【10位】世帯年収1200万円超 パワーカップルの働く女性が好むブランドとは?
【11位】閉店した「アンナミラーズ」が復活? EC素人社員が大奮闘
【12位】ヤマダデンキは広告代理店になれるか 小売り視点の2つの課題
【13位】Shopify、BASE、STORES ここ1年で何が変わった?
【14位】博報堂が「α世代」を調査 「1~3歳からスマホユーザー」の衝撃
【15位】セブンのリテールメディア統括が語る広告戦略の全貌 アプリが要
【16位】味の素のギョーザが380万いいね 新機能「ブランドいいね」の威力
【17位】マツダ新デザイン本部長の哲学「欲しいものを聞くのは愚の骨頂」
【18位】「Z世代マーケ」がスルーされる理由 Z内の“3世代”本音座談会
【19位】「若者に売れるECサイト」運営の極意 CHOYA梅酒づくりEC成功秘話
【20位】1000万人商圏、国道16号ブームは本物か? 沿線が業界再編の舞台に
注)11月1日~30日公開の記事のうち、有料会員の訪問者数(ユニークユーザー、UU)が多かった上位20本。この期間の全体の本数は252本
トライアルホールディングスは、タブレット端末を組み合わせたカートに広告を配信する実験に取り組んでいる
トライアルホールディングスは、タブレット端末を組み合わせたカートに広告を配信する実験に取り組んでいる

 同じく特集でランクインした記事が多かったのは、「続・Shopify、BASE、STORES研究 」。昨年9月に行った特集の続編です。

■続・Shopify、BASE、STORES研究
【11位】閉店した「アンナミラーズ」が復活? EC素人社員が大奮闘
【13位】Shopify、BASE、STORES ここ1年で何が変わった?
【19位】「若者に売れるECサイト」運営の極意 CHOYA梅酒づくりEC成功秘話

 特集では、CHOYAのようなナショナルブランドから、飲食店のアンナミラーズまで、多様な企業の挑戦を取り上げました。アンナミラーズのバーチャルショップは、まさに高輪店のカウンターそのもの。リアルの体験をどうやってECで体現するか、各社が趣向を凝らしています。

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