8月に最も人気だったのは、元P&Gの西口一希さんに解説していただく連載「西口さんに聞いてみよう!」。同じく連載「海外翻訳 Fast Company ピックアップ」からも2本がランクインしました。特集で人気だったのは「アクセンチュア・ファミリー」「文系マーケターのための統計入門」でした。

 8月1位の記事は、7月からスタートした新連載「西口さんに聞いてみよう!」の第2回。「『マーケティングの4P』最大の誤解 なぜ顧客は不在になったのか」でした。マーケティングにおける基本中の基本、「4P」についての意外な誤解について、元P&GでStrategy Partners 代表取締役 兼 M-Force 共同創業者の西口一希さんに解説していただきました。「いっそのことマーケティングという言葉を使うのをやめるのも1つの手段ではないでしょうか」と語る西口さんの真意は何なのか。ぜひもう一度、記事をお読みいただけるとうれしいです。

【1位】「マーケティングの4P」最大の誤解 なぜ顧客は不在になったのか

 8月に躍進した連載が他にもありました。「海外翻訳 Fast Company ピックアップ」です。これは、米ニューヨークに本社を置くマンスエト・ベンチャーズ社の革新的なビジネスメディア「ファスト・カンパニー」のコンテンツを紹介する翻訳記事。2位と7位に2本がランクインしました。

【2位】Facebookの方向転換で、今の姿のSNSは恐らく廃れようとしている
【7位】「インスタはFBの二の舞になる」 トップクリエイターが警鐘

 2位の記事では、FacebookがTikTok風に全面刷新したことを取り上げつつ、それをSNSの「終わりの始まり」と紹介。非常に刺激的な内容でした。

22年8月人気記事ランキング
【1位】「マーケティングの4P」最大の誤解 なぜ顧客は不在になったのか
【2位】Facebookの方向転換で、今の姿のSNSは恐らく廃れようとしている
【3位】星野リゾート代表「デジタルチームといつもケンカになる議題とは」
【4位】Z世代「TikTok好き」は本当か? 4000人調査で見えた意外な実態
【5位】アクセンチュア流「成功の仕事術」とは ユニクロ、ソニーでも活用
【6位】佐賀の老舗アイスメーカーがアクセンチュア流で激変 売上2倍に
【7位】「インスタはFBの二の舞になる」 トップクリエイターが警鐘
【8位】「チュッパチャプス」驚異のV字回復 10代男性の売り上げ約7倍に
【9位】統計を制する者がマーケを制する 3つの“疑似相関”を疑え
【10位】東急ハンズのECを2年で黒字化 アクセンチュア流「5つの改革」
【11位】10万本ヒット「金属鉛筆」は総距離16km書ける SNSで9万いいね
【12位】「安売り」やめたアーバンリサーチ 「LTV高い客」の分析で大成功
【13位】日本初「クスリ自販機」が新宿に登場 意外な売れ行き1位は?
【14位】アクセンチュアではなぜ人が育つのか 6つのすごい仕組みを解説
【15位】Z世代の自己紹介ページ「lit.link(リトリン)」とは? 推し活も後押し
【16位】「標準偏差」超初心者講義 データを平均値で考えたらダメなワケ
【17位】広告に必要な「p値」とは 「有意差」がなぜそんなに大事なのか
【18位】「北欧、暮らしの道具店」はなぜ強い 鍵は柔らかい“ミッション”
【19位】牛の尿で作った消臭液バカ売れ 裏に「3年間のリブランディング」
【20位】星野リゾートが狙う、6つの「スモールマス」市場 犬もお客に
注)8月1日~31日公開の記事のうち、有料会員の訪問者数(ユニークユーザー、UU)が多かった上位20本。この期間の全体の本数は245本

 特集で人気だったのは、5位、6位、10位、14位に入った「アクセンチュア・ファミリー」で、6本中4本がランクインしました。アクセンチュアは言わずと知れた世界最大級のコンサルティングファーム。同社の強さの秘訣はどこにあるのか。さまざまな企業の第一線で活躍するアクセンチュア出身者の方々に、仕事術を学びました。ソニー執行役員から、地方の老舗アイスメーカー経営者まで、多彩な“卒業生”にご登場いただきました。

■アクセンチュア・ファミリー
【5位】アクセンチュア流「成功の仕事術」とは ユニクロ、ソニーでも活用
【6位】佐賀の老舗アイスメーカーがアクセンチュア流で激変 売上2倍に
【10位】東急ハンズのECを2年で黒字化 アクセンチュア流「5つの改革」
【14位】アクセンチュアではなぜ人が育つのか 6つのすごい仕組みを解説

アクセンチュア出身者は「アクセンチュア・ファミリー」とも呼べる独自のネットワークを構築している(写真/Shutterstock)
アクセンチュア出身者は「アクセンチュア・ファミリー」とも呼べる独自のネットワークを構築している(写真/Shutterstock)

「知ったかぶりをしない」で分かりやすさを追求

 次に人気だったのが、夏休み期間にご用意した“お勉強”特集でした。

■文系マーケターのための統計入門
【9位】統計を制する者がマーケを制する 3つの“疑似相関”を疑え
【16位】「標準偏差」超初心者講義 データを平均値で考えたらダメなワケ
【17位】広告に必要な「p値」とは 「有意差」がなぜそんなに大事なのか

 法政大学経営学部の西川英彦教授に、「これだけは知っておきたい」統計の知識と用語を可能な限りかみ砕いて解説してもらう特集。西川教授による分かりやすい講義がもちろん売りなのですが、もう1つ注目していただきたいのが、それを引き出すライター、佐保圭さんの話術です。今回の特集で心掛けたのが「知ったかぶりをしないこと」。読者の皆様に変わって、分からないところはとことん食らいつく。非常に難解な統計を、だいぶ分かりやすくお伝えできたのではと自負しています。

1
この記事をいいね!する