Z世代の勢いはとどまるところを知らず、3カ月連続の1位に。撤退と新規参入が交錯する、今最もホットな「売らない店舗」特集にも注目が集まりました。新年度にふさわしく、コンサルタントによる新連載や「リスキリング」の記事もランクインしました。

 連載や単発記事では人気記事が続出していましたが、満を持して特集で行った「Z世代」。これから流行するであろう「ヒット予測」に挑戦したところ、非常に多くの有料読者の方にお読みいただけました。

22年4月人気記事ランキング
【1位】Z世代ヒット予測ランキング 次のトレンドを占う8選とは
【2位】Z世代の4大インサイトと3つの誤解 「顧客=消費者」はもう古い
【3位】森岡毅氏の必勝メソッドに「3つの柱」 ブランドの“重心”とは
【4位】「マーケリサーチ不要論」の真相は? インサイト調査市場が激変
【5位】元アクセンチュアコンサルが語る 新人が3年で習得すべきこと
【6位】無料で使えるビッグデータ分析ツール3選 博報堂の研究員も使用 
【7位】米b8ta全店閉店の真相 日本法人はどうなる? 北川代表に直撃
【8位】b8ta、蔦屋、大丸…6つの「売らない店」検証 どこなら成果出る?
【9位】「ドリルではなく穴を売れ」は不十分 顧客を理解する西口式発想法
【10位】楽天市場で1位を連発する謎のショップ 中小店舗の勝ち方とは
【11位】Z世代が実践“ビュッフェ消費”とは 量産型より「いいとこ取り」
【12位】D2C時代のパッケージデザイン成功の3条件 「購入後」が主戦場
【13位】はや閉店ラッシュのワタミ唐揚げ専門店 次はのり弁に活路見いだす
【14位】ビームスの新型ECはなぜ一覧性が悪いのか 第3のマーケ手法とは
【15位】価格3倍にしたのに爆売れの切り餅 リブランディング成功の秘密
【16位】人の「悪」の部分も見よ 消費者インサイトの基本と落とし穴
【17位】「服を売らない」「店舗もない」異例のブランド なぜZ世代に響く?
【18位】早大・入山教授「リスキリングが刺さる人は、今ハッピーじゃない」
【19位】高島屋も新宿店で売らない店参入 Z世代開拓の切り札「ギフト」
【20位】Z世代向け商品開発の3カ条 なぜ「前髪専用のり」は生まれたのか
注)4月1日~4月28日公開の記事のうち、有料会員の訪問者数(ユニークユーザー、UU)が多かった上位20本。この期間の全体の本数は219本

 Z世代特集でランクインしたのは、以下の4本でした。

■Z世代ヒット予測2022
【1位】Z世代ヒット予測ランキング 次のトレンドを占う8選とは
【2位】Z世代の4大インサイトと3つの誤解 「顧客=消費者」はもう古い
【17位】「服を売らない」「店舗もない」異例のブランド なぜZ世代に響く?
【20位】Z世代向け商品開発の3カ条 なぜ「前髪専用のり」は生まれたのか

 総論記事だった1位、2位はもちろんですが、具体事例として取り上げた記事もランクイン。特に17位は、自らもZ世代である記者が執筆した“当事者”による記事でした。

 この記事ですごく印象に残っているのが、この1文です。

CLOSETtoCLOSETの来場者でも、上の世代は入場料3000円の元を取ろうと商品のブランドや状態を吟味するのに対して、若い世代では他の店にはないような面白いアイテムに積極的に手を伸ばしてみる人も多い、というから興味深い。

 ついつい「どうせ同じ価格なら、より高価格なブランドを」と考えてしまいそうな自分を思わず恥じました。改めて、Z世代はブランドのような小さな線引きから解き放たれた自由な世代なんだと実感。と同時に、この世代にはもう既存のブランディングが通用しないということも示唆しています。消費の担い手になりつつあるZ世代にどうアプローチしていけばいいのか、日経クロストレンドでは今後も重要テーマにしていきます。

Z世代ヒット予測「ベスト8」を発表
Z世代ヒット予測「ベスト8」を発表

 他の特集で、複数記事がランクインしたのは以下になります。

■「売らない店舗」は売れるのか?
【7位】米b8ta全店閉店の真相 日本法人はどうなる? 北川代表に直撃
【8位】b8ta、蔦屋、大丸…6つの「売らない店」検証 どこなら成果出る?
【19位】高島屋も新宿店で売らない店参入 Z世代開拓の切り札「ギフト」

■インサイト創出術
【4位】「マーケリサーチ不要論」の真相は? インサイト調査市場が激変
【16位】人の「悪」の部分も見よ 消費者インサイトの基本と落とし穴

 b8taや蔦屋家電+が先行するショールーミング特化型の「売らない店舗」。ここについに、大丸松坂屋や髙島屋など日本の大手百貨店が参入しはじめました。特に髙島屋は4月にスタートさせたばかりの新顔です。しかしながら、その一方で、米国のb8taはすべて閉店。日本法人のベータ・ジャパン(東京・千代田)にライセンスを譲り渡しました。撤退と新規参入が交錯する、ある意味最も旬なマーケットと言えそうです。

現役コンサルによる新連載が5位

 4月からスタートした新連載も人気でした。

【5位】元アクセンチュアコンサルが語る 新人が3年で習得すべきこと

 アクセンチュアに25年在籍し、現在は独立してムーンプライド代表取締役CEOを務める中村基樹さんによる連載です。第1回は、新人コンサルタントに向けた、誰にも負けないコア・ケイパビリティー(自分の核となる能力や強み)の作り方。この話は、コンサルに限ったものではありません。むしろ中堅、ベテラン、すべての社会人の方々に対してもいえるのではないでしょうか。

「リスキリング」という言葉がはやっていますが、いくつになっても学び直して、新たな武器を持つことはできます。早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんの記事にもハッとさせられました。まだお読みいただいてない方は、ぜひご覧ください!

【18位】早大・入山教授「リスキリングが刺さる人は、今ハッピーじゃない」

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