2021年8月に日経クロストレンドで掲載した記事のうち、有料会員が読んだ上位20本をランキング。LINE、Twitter、InstagramなどSNSアプリの新機能と活用術をまとめた特集から5本がランクイン。その対極で、あえてSNSに背を向けた地方企業の奮闘の記事にも人気が集まりました。

【8月人気記事ランキング】SNSとリリース 好対照な記事が1、2位(画像)

 8月に有料読者によくお読みいただいた特集は、「SNSアプリ マーケ新機能&活用術」でした。1位の他、4位、7位、11位、13位と、実に5本がランクインしました。

21年8月人気記事ランキング
【1位】キリンがTwitter方針を大転換 SNSマーケ「5つの最新トレンド」
【2位】岡山発バター専門店の奇抜な販促戦略 プレスリリースに「全集中」
【3位】【詳報】米Miles日本上陸へ 徒歩でも電車でも“マイル”がたまる
【4位】ファイブミニの日販が突如2倍に 大塚製薬やI-neのTikTokマーケ
【5位】2021年上半期記事ランキングから見る ヒット商品の意外な共通点
【6位】営業利益が8倍に! ヒット商品を連打するI-neの5ステップを公開
【7位】オルビスが編み出した、インスタ「4つの必勝パターン」大公開
【8位】「プロセスエコノミー」の本質とは 名付け親と著者に聞く
【8位】調査で判明 Z世代(10代後半)が好む無料動画サービスランキング
【10位】シヤチハタ「はんこ不要」の大逆風でもヒット商品連発の秘密
【11位】成果を出すインスタ機能ベスト4 東急ハンズの“大失敗”に学ぶ
【12位】スノーピークが前代未聞の超大型展示会 舞台は大自然、その勝算
【13位】LTVは3.7倍 メガネスーパー「クーポン頼らない」LINE販売戦略
【14位】BMWもネットで買う時代 1800万円の車種が3分で完売
【14位】伊勢日帰りはさせない! 斬新な超巨大施設「ヴィソン」の全貌
【16位】綾瀬はるか首位奪還、千鳥も躍進 タレントパワーランキング2021
【17位】ヤマダが銀行をつくったワケ 経済圏の構築には不可欠なピース
【18位】バーガー界の絶滅危惧種「ドムドム」 奇策と懐かしさで人気復活
【19位】顧客1万人が開発に参加するベースフード 1000万食突破の原動力
【20位】伝統工芸の食器サブスクが人気? トヨタや日比谷花壇とも提携
注)21年8月2日~8月27日公開の記事のうち、有料会員の訪問者数(ユニークユーザー、UU)が多かった上位20本

 LINE、Twitter、InstagramなどのSNSアプリ、使ったことのない人はほとんどいないと思います。個人同士のやりとりだけではなく、企業と消費者をつなぐために、ビジネスで使っている方も多いのではないでしょうか。

 一通りの基本は押さえていても、日々アップデートされる新機能には追いつけていない。または、使いこなしているマーケターの活用術が知りたい。こんなニーズが多いのではという仮説のもと、企業の実例などを盛り込みながら特集を作成しました。取材にご協力いただいた企業は、キリンビール、オルビス、大塚製薬などの消費財メーカーや、東急ハンズといった小売りが中心。B2C企業とSNSアプリとの相性の良さが感じられます。

 特徴的だったのは、「ファイブミニの日販が突如2倍に 大塚製薬やI-neのTikTokマーケ」が4位に入ったことだと思います。TikTokという新しいツールをビジネスにどう取り入れていくか、関心の高さがうかがえました。シャンプー「BOTANIST(ボタニスト)」など日用品や美容家電を販売するI-neは、パターンを変えた動画を用意してユーザーの反応を比較。あえてツッコミどころを残した動画でユーザーの興味を誘うそうです。

SNS全盛期に「あえて背を向ける」戦略

 そんなSNSアプリへの興味とは逆に、SNSにあえて背を向けるという大胆な戦略を紹介した記事も上位にランクインしました。2位のインサイド「岡山発バター専門店の奇抜な販促戦略 プレスリリースに『全集中』」です。主人公は岡山市に本社工場を置くナショナルデパート。いかにもインスタ映えしそうな商材を扱っているにもかかわらず、SNSと距離を置くのは「SNSのビジネス活用の仕方が全く分からなかった」(代表の秀島康右氏)からだそう。その代わり、磨き上げられたプレスリリースのノウハウは非常に学びになるものでした。

 プレスリリースはメディア向けのイメージがありますが、ナショナルデパートが見据えるのはあくまでもその先の消費者。地方の個店ならではの一点突破術といえると思います。

ナショナルデパートが扱う商品。インスタに向きそうなビジュアルだが、プレスリリース一本で勝負する
ナショナルデパートが扱う商品。インスタに向きそうなビジュアルだが、プレスリリース一本で勝負する

 インサイドでもう1本、よくお読みいただいたのが3位の「【詳報】米Miles日本上陸へ 徒歩でも電車でも“マイル”がたまる」です。「詳報」としたのは、スクープではなかったものの、掲載時点でどこよりも詳しい情報を記事化できたためでした。

 18年から米国で展開されている「Miles(マイルズ)」アプリは、すでに100万人以上の登録ユーザーを獲得。飛行機だけではなく、徒歩や自転車、自動車、電車などの移動手段を自動判別し、“マイル”を付与するのが最大の特徴です。マイルと交換する特典(リワード)を提供するパートナーは、米国の場合ウォルマートやスターバックス、アマゾン・ドット・コムなど、実に200以上の有名ブランドが並びます。環境によい移動方法を選択した場合、マイルの加算率が上がるなど、ユニークなシステムも用意されています。

 9~10月には日本で本格展開を始めるようです。マーケターとして興味深いビジネスモデルなのはもちろん、消費者としても、間違いなく必携のアプリといえそうです。

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