2021年9月3日発売の「日経トレンディ2021年10月号」では、「新興小売りチェーン」を特集。大容量が人気の業務スーパーだが、初心者でも手を伸ばしやすい小容量サイズの食品もある。「手羽元と大根の煮物」(国産)は、手羽元と大根が3つずつ入っていて税込み257円と価格も手ごろ。「合鴨ロース」(中国産)も190グラムと小ぶりのサイズになっている。こうした総菜の実力を評価した。
※日経トレンディ2021年10月号の記事を再構成
料理の材料だけでなく、すぐに食べられる総菜でもお薦めの商品はある。特に量が比較的少ないものは、業務スーパー初心者でも手を伸ばしやすい。取り上げた6つの総菜では、「手羽元と大根の煮物」(国産)が編集部のお薦めだ。手羽元と大根が3つずつ入っていて、税込み257円と価格も手ごろ。食べてみると、しっかり煮込まれていて手羽元は身離れがよく、軟らかい。料理家である成澤文子氏は、味わいも「塩気と甘さがまろやか。手羽元はほろりとした食感で食べやすい」と話す。市販の煮物は甘みが強い傾向にあり、味全体をこってりと仕上げているのとは対照的だった。
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【TRENDY BEST BUY】鶏肉は軟らかい食感で、味はまろやか
手羽元と大根の煮物(冷蔵)
扱いやすさ/副菜として過不足ない量。優しい味付けで、どんな料理とも組み合わせやすい。パッケージが長くて湯煎はしにくいので、皿に移し替えて電子レンジで温めるといい
前菜や酒のつまみになりそうな「合鴨ロース」(中国産)も190グラムと小ぶりのサイズだ。一般家庭が数回で使い切れる量のため、扱いやすい。成澤氏は「食感は肉、脂身共に均質で、塩分が若干強めだが、スモークの香りは食べた後も口の中にふんわりと残る」と特徴を評価する。これで価格は税込み253円。もちろん、脂身の甘みが特徴の合鴨ロースを味わいたいといった本格用途には不向きだが、自宅での晩酌に出すなど日常使いで食べる分には不満は無いと感じた。
つまみに重宝、使い切りやすい分量
合鴨ロース(冷凍)
扱いやすさ/塊の状態で売られているので、食べる前に切る必要がある
これら2つに比べると「こだわり生フランク ハーブ入り」(国産)は多少のボリューム感が出てくるが、こちらも評価は上々だ。1キログラムで価格は税込み861円。大きなフランクフルトが10本入っていた。「粗びきではないが肉感はあり、肉汁もじゅわっと弾けて満足できるレベル」(成澤氏)だ。未加熱のうえ、サイズが大きいので火を通すまでに15分ほどかかる難点はあるものの、価格と味や食感を総合的に判断すると買いの候補に入る。
加熱に時間がかかるも、味は上々
こだわり生フランク ハーブ入り(冷凍)
扱いやすさ/ハーブの香りがついているので、使う料理をある程度選ぶ。加熱に時間もかかる。一方で、使いたい分だけを切り離して解凍できる点は便利だ
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