
良品計画が目指す「地域に根差した店舗づくり」は地方だけではない。都心にある店舗でも進んでいる。例として2021年9月10日にリニューアルオープンした「MUJI新宿」と「無印良品 新宿」の両店舗を見てみよう。
「MUJI新宿」と「無印良品 新宿」はいずれもJR新宿駅東口の新宿3丁目付近にある店舗だ。スタッフたちはリニューアルオープンに先立ち、地元の新宿区役所や大手百貨店、商店街の人々と話し合いを重ねてきたという。オープン後も定期的に地元の人たちとワークショップを実施するなど、地域との連携を進めている。
地域の課題を解決するために地域に溶け込もうとする姿勢は、地方でも都心にある新宿の店舗でも同じ。今後、新宿という地域を活性化していくため、まずは店舗がある新宿3丁目付近から推進していく。
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「新宿に住む人や働く人にとっての感じ良い暮らしや社会を実現するためにはどうしたらいいかを、地域の人たちと一緒に考えている」(MUJI新宿店長の永戸順也氏)

良品計画の考えに賛同する地元企業も多く、今後は連携しながらイベントなどに取り組んでいく方針という。具体的な動きはこれからだが、新宿という地域をどう変えていくのか。今後に期待がかかりそうだ。
リニューアルに当たっては新宿の地域特性を考慮し、両店の品ぞろえを分けた。
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