今回は、PowerPointで画像を扱う操作を取り上げる。内容に合った写真やイラストを配置して、スライドの視覚効果を高めよう。挿入後に明るさや色を調整したり、立体的な3Dイラストを使ったりする手順も紹介する。

※日経パソコン2021年1月25日号の記事を再構成

 プレゼンで使うスライドは、文字だけでなく、内容に合った写真やイラストなどがあると、視覚的な効果が高まる。見た目が印象的になるだけではなく、訴求したい内容をイメージしやすくなるだろう。

 まずは、2枚目のスライドに開催時期の季節を感じさせる写真を入れよう。なお、写真はパソコンに保存してあることとする。

 2枚目のスライドを表示して「挿入」タブの「画像」ボタンをクリックし、画像の挿入元として「このデバイス」を選ぶ(図1)。挿入する画像を選ぶ画面が開くので、保存してある写真を指定して「挿入」ボタンをクリック(図2)。これで、スライドの中央に写真が表示される(図3)。

 スライド上に表示される大きさは写真次第だが、サイズの変更は容易なので問題はない。挿入した写真を削除するときは、写真をクリックして選択して[Delete]キーを押す。

 写真はスライドの内容に合ったものを選ぼう。スライドの余白を埋めるためだけの目的で無関係な写真を使うのは逆効果だ。また、オリジナルの写真でない場合は、著作権についての注意が必要。使い方によっては、被写体の肖像権などにも注意を払う必要がある。

サンプルファイルのダウンロードはこちら(日経パソコンのホームページ)

スライドに写真を挿入する
スライドに写真を挿入する
図1 前回作成したスライドの2枚目に、季節感のある写真を入れる。「挿入」タブの「画像」ボタンをクリックし、メニューの「このデバイス」をクリック
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図2 挿入する画像を選ぶ画面が開くので、あらかじめパソコンに保存しておいた写真を指定して「挿入」ボタンをクリック
図2 挿入する画像を選ぶ画面が開くので、あらかじめパソコンに保存しておいた写真を指定して「挿入」ボタンをクリック
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図3 スライドに写真が挿入された。なお、画面右側に「デザインアイデア」パネルが表示された場合は「閉じる」ボタンで閉じておく
図3 スライドに写真が挿入された。なお、画面右側に「デザインアイデア」パネルが表示された場合は「閉じる」ボタンで閉じておく
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※ Microsoft 365 PersonalのPowerPointについて解説します

 写真のサイズを変更するには、写真をクリックしたときに現れる「ハンドル」をドラッグする。四隅と各辺中央にある。四隅のハンドルなら、写真の縦横比を保持したままサイズが変化する(図4)。

 写真の内側にマウスポインターを置いてドラッグすると、写真がそのまま移動する(図5)。ドラッグ中はスライド内のほかの要素と位置をそろえるための、「スマートガイド」という赤い点線が表示されるので、目安になる。

 ここでは写真を右下に配置した。閲覧者がスライドを見るときの視線は「Z」の字を描くように動くといわれる。右下なら、スライドの文字を読んだ後、次のスライドに進む前の「間」を演出する効果もある。

写真のサイズと位置を調整する
写真のサイズと位置を調整する
図4 写真をクリックしたときに表示される右下のハンドルを内側にドラッグして写真を小さくした。四隅のハンドルでは、縦横比を保持したままサイズを変更できる
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図5 写真の内側をクリックしてそのままドラッグし、写真をスライドの右下に移動する
図5 写真の内側をクリックしてそのままドラッグし、写真をスライドの右下に移動する
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 スライドに挿入した写真の明るさなどは、PowerPointの機能で簡単に調整できる。

 スライド上の写真を選択し、「図の形式」タブの「修整」ボタンを押す(図6)。選択した写真に各種の効果を加えた状態のサムネイルが並ぶので、「明るさ/コントラスト」の一覧から適切な明るさのものをクリックするだけでよい(図7)。

 「図の形式」タブには、写真をモノクロなどに変更する「色」ボタンや水彩画風などに加工する「アート効果」ボタンも用意されている。額縁のような縁取りを加えることも可能だ。挿入前の写真に戻ってほかの画像編集アプリを使うよりも手早く作業できるので便利だ。

挿入した写真の明るさを調整する
挿入した写真の明るさを調整する
図6 写真の明るさを調節する。写真をクリックして「図の形式」タブの「修整」ボタンをクリック。写真に効果を適用したイメージのサムネイルが並ぶ
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図7 「修整」の一覧から明るいサムネイルを選んだ。画像編集アプリを使わなくても、ある程度の画質調整は可能だ
図7 「修整」の一覧から明るいサムネイルを選んだ。画像編集アプリを使わなくても、ある程度の画質調整は可能だ
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 4枚目のスライドにはシンプルなイラストを配置しよう。「アイコン」として用意されているイラストから選ぶ。WordやExcelと共通の機能であり、洗練されたデザインで図案化したモノクロのイラストが豊富に用意されている。

 4枚目のスライドを表示し、「挿入」タブの「アイコン」ボタンをクリック(図8)。イラストが一覧表示されるので、検索ボックスにキーワードを入力して絞り込む(図9)。

 見つかったイラストを、利用したい順にクリックして「挿入」ボタンを押すと、それらがスライドに表示される(図10)。ここでは、2つのイラストを挿入し、それぞれのサイズと配置を調整した。

「アイコン」機能でシンプルなイラストを挿入する
「アイコン」機能でシンプルなイラストを挿入する
図8 PowerPointにはシンプルなイラストが豊富に用意されている。そこから選んで配置しよう。「挿入」タブの「アイコン」ボタンをクリックする
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図9 表示された画面の検索ボックスに「葉」と入力して、イラストを絞り込む。使いたい2つのイラストを順番にクリックして「挿入」ボタンをクリックする
図9 表示された画面の検索ボックスに「葉」と入力して、イラストを絞り込む。使いたい2つのイラストを順番にクリックして「挿入」ボタンをクリックする
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図10 イラストが挿入された。画像と同様の操作で、それぞれのサイズや位置を調整する
図10 イラストが挿入された。画像と同様の操作で、それぞれのサイズや位置を調整する
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 「アイコン」の一覧に並ぶイラストはいずれもモノクロだが、挿入後は色を自由に変更できる。

 ここでは、挿入した一方のイラストを選択し、「グラフィックス形式」タブにある「グラフィックの塗りつぶし」ボタンで、左端のアイコン以外の部分をクリックしてメニューを表示(図11)。一覧から「オレンジ、アクセント2)」を選んだ。同じタブですぐ下にある「グラフィックの枠線」では、イラストの枠線だけの色を変更できる。

 同じタブには「グラフィックの効果」ボタンもある(図12)。「影」「反射」「ぼかし」「3-D回転」などの分類で多くの効果が用意されており、複数の効果を組み合わせて適用することもできる。

アイコンで選んだイラストの色を変更する
アイコンで選んだイラストの色を変更する
図11 挿入したイラストの色は自由に変更できる。イラストを選択し、「グラフィックス形式」タブの「グラフィックの塗りつぶし」からメニューを表示させて色を選ぶ
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図12 同じタブにある「グラフィックの効果」を選び、「標準スタイル11」を適用した
図12 同じタブにある「グラフィックの効果」を選び、「標準スタイル11」を適用した
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 3枚目のスライドには「3Dモデル」という機能を使って立体的なイラストを入れてみよう。用意されている3Dモデルのイラストはカラフルな上、縦横や斜めなど自由に回転できる。アニメーションで簡単な動きを繰り返す3Dモデルもある。

 3枚目のスライドを表示したら、「挿入」タブの「3Dモデル」ボタンをクリック(図13)。開いた画面に3Dのイラストが一覧表示されるので、検索ボックスに「学校」と入力して絞り込む(図14)。

 検索結果から選択して「挿入」ボタンを押すと、スライドに3Dイラストが表示される(図15)。ここでは、大学などのイメージに合う校舎の3Dイラストを挿入した。

スライドに3Dのイラストを挿入する
スライドに3Dのイラストを挿入する
図13 3枚目のスライドを表示して「挿入」タブの「3D モデル」ボタンをクリック。Microsoft 365 のPowerPointなら「3Dモデルのストック」を選べる
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図14 開いた画面の検索ボックスに「学校」と入力し、[Enter]キーを押して検索結果を表示した。使いたいイラストをクリックして「挿入」をクリックする
図14 開いた画面の検索ボックスに「学校」と入力し、[Enter]キーを押して検索結果を表示した。使いたいイラストをクリックして「挿入」をクリックする
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図15 3枚目のスライドに3Dイラストが挿入された。ドラッグして右に配置する
図15 3枚目のスライドに3Dイラストが挿入された。ドラッグして右に配置する
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 挿入した3Dイラストの中央には、360度回転のハンドルが表示される(図16)。ここにマウスポインターを重ねてドラッグすると、上下左右の方向に応じて、イラストが立体的なイメージで回転するように見え方が変わる。手に持った模型をぐるぐる回しているような操作感だ。

 「3Dモデル」タブには「3Dモデルビュー」の一覧が表示されるので、ここから選んで角度を変える方法もある。同じタブの「3Dモデルのリセット」で初期状態に戻る。

 3Dイラストの外枠は通常と同じであり、上部の回転ハンドルで通常の画像と同じように横方向の回転になる(図17)。3D回転と組み合わせて、見せたい角度を探そう。周囲のハンドルでサイズも変更できる。

挿入した3Dイラストを回転させる
挿入した3Dイラストを回転させる
図16 3Dイラストは、中央のハンドルを上下左右にドラッグすることで、立体物が回転するように変化する
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図17 イラストの上にある丸い矢印をドラッグすると、通常の画像と同じように全体が回転する
図17 イラストの上にある丸い矢印をドラッグすると、通常の画像と同じように全体が回転する
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