
2021年上半期に日経クロストレンドで読まれた記事を分析し、今のトレンドやマーケターの関心事を探る本特集。前回は有料会員の訪問者数が多かった特集記事でしたが、今回は特集以外の連載単発記事からトップ20をピックアップ。Z世代を中心とした消費者のトレンドを探る記事が人気を集めました。
前回は、1つのテーマを3~7本程度の記事で掘り下げる「特集」から、日経クロストレンドの有料会員によく読まれた記事のランキングを紹介しました。今回は特集以外の記事。連載や単発記事で、公開後5日間の有料会員の訪問数(ユニークユーザー、UU)が多かった記事20本を集めました。
そのほとんどは無料会員や非会員の方々にもお読みいただけるもの。それだけ幅広い読者の関心を集めたテーマということになります。中でも1位の「【特報】コーラ500ミリがスーパーから消える 25年ぶり大改革」は、会員・非会員を問わず、訪問者(UB、ユニークブラウザー)が最も多かった記事。コカ・コーラという強力ブランドの25年ぶりの改革、身近なスーパーでの戦略ということで、たくさんの方が興味を引かれたようです。
【第2回】 上半期の特集ランキング サブスク、クッキー、SDGsの未来に注目
【第3回】有料会員が読んだ2021年上半期記事トップ20 上位にはZ世代がずらり←今回はココ
【第4回】 マーケターが読んだ記事ランキング ここだけ登場した2本とは?
このランキングならではの要素で目に付くのは、上位に音声SNS「Clubhouse」の記事が3本もあること。しかも、1月下旬~3月上旬の、実質1カ月強に集中しています。
- 2位「話題の『Clubhouse』になぜハマる 起業家たちが語る“中毒性”」
- 5位「クラブハウスは生き残れるか? はや検索激減、ポケGO型の兆し」
- 6位「クラブハウスは若者に刺さらない 『声かけおじさん』に抵抗感」
サービス開始当初はiPhone限定の招待制サービスだったこともあり、急速に話題を集めたことがこのランキングからも読み取れます。特に2位の「話題の『Clubhouse』になぜハマる 起業家たちが語る“中毒性”」はClubhouseがどんなものか、ハマるポイントはどこかを体験した起業家に取材した記事。まずは「何が面白いのか」を知りたい読者が多かったということでしょう。
しかし、その後は熱狂のトーンも下がってきます。日経クロストレンドの記事も「Dispo」など、次のヒットアプリを探る企画や、クラブハウスが火を付けた“耳活用”、“声活用”のニーズにテーマは移っていきました(関連記事「Clubhouseの次はDispoが来る!? ヒット&ブレイク候補アプリ5選」「クラブハウスだけじゃない 職場でも起きている“耳活用”最前線」)。
Z世代に受けるのは何だ?
一時的に話題を集めたClubhouseに対し、近年、日経クロストレンド読者の恒常的な関心事となっているのがZ世代の動向です。今回のランキングでも、4本の記事が入りました。これらは、第1回で取り上げた、無料会員、非会員も含む記事ランキングにはいずれも入っていません(関連記事「2021年上半期記事ランキングから見る ヒット商品の意外な共通点」)。有料会員限定ならではの傾向と言えます。
- 4位「Z世代は『コスパよりタイパ』 半歩先の未来を読む支援サービス」
- 7位「『若者の車離れ』のウソ コロナ禍で変わったZ世代の実態」
- 15位「Z世代を魅了する『ホカンス』とは? ニューオータニの新戦略」
- 17位「Z世代の新トレンド9選 デカ映え、隠れメーク男子、おじフード…」
この記事は会員限定(無料)です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー