プロセスマーケティング 第6回(画像)

米サンフランシスコでIT起業家が創業したダンデライオンチョコレートは、材料の購入先だけでなく、購入量やコストを公開している。消費者に原材料からどのようにこだわっているのかを知らせるのと同時に、カカオ豆農家の情報格差の是正を目指している。

米サンフランシスコにあるダンデライオンチョコレートの本社工場。店舗や教室も兼ねているが、現在は新型コロナの感染拡大に対応して閉じている
米サンフランシスコにあるダンデライオンチョコレートの本社工場。店舗や教室も兼ねているが、現在は新型コロナの感染拡大に対応して閉じている
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 「カカオ豆のほとんどはコモディティーであり、世界市場での価格は1つしかない。これに対して、我々は農家のところに直接行って話を聞いて、独自の価格で買い付けている」

 米サンフランシスコでダンデライオン・チョコレートを2010年に創業したトッド・マソニス氏は、こう話す。

 ダンデライオンは「Bean to Bar(ビーントゥバー)」と呼ばれる、豆の調達からチョコレートの生産までを一貫して手掛ける業界の新たなトレンドを先導してきたスタートアップである。日本にも2015年に進出。東京・蔵前に工場施設を備えた旗艦店を開いており、渋谷区神宮前や三重県伊勢市にも店舗を構える。

自ら産地に出向いて豆を選別

 マソニス氏はダンデライオンを創業するに当たり、カカオ豆の産地にこだわり、実際に現地に出向いて選別することにした。カカオ豆を自社で選んで、板チョコレートの製造から店先での販売まで一気通貫で手掛けることで品質を高める取り組みである。

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