2021年8月4日発売の「日経トレンディ2021年9月号」では、「道の駅&サウナ 最強ランキング」を特集。「道の駅」が170カ所と全国でも目立ってが多いエリアが東北だ。新規開業も多数に上り、個性あふれる施設が続々と生まれている。ランキングトップの「象潟」(秋田県)は、日本海に臨む展望温泉風呂や充実した土産コーナーが人気。「なみえ」(福島県)、「米沢」(山形県)といった新駅も地元のグルメや名産品の買い物を満喫できる。

※日経トレンディ2021年9月号の記事を再構成

前回(第5回)はこちら

 「道の駅」がとりわけ多い東北エリア。道の駅に詳しい専門家や消費者へのアンケートを基にしたランキングで、並みいる強豪を抑えて東北1位に輝いたのが「象潟」(秋田県)だ。

 施設の4階にある展望温泉風呂で、日本海を眺めながら入浴できるのが最大の魅力。16年に40人以上が同時に利用できる大規模な無料の足湯、19年にはアウトドアメーカー「モンベル」の商品を扱うコーナーを設置した。1998年開業の老舗ながら、近年も絶えずリニューアルを施し、盤石の人気を誇っている。

 一方、新施設も続々と誕生している。代表格が、21年3月とオープンしたてで、ランキング6位となった「なみえ」(福島県)だ。地元の請戸(うけど)漁港で獲れる新鮮な魚を使ったグルメ、浪江町発の珍しい土産物がある。観光客にとってうれしいだけではない。震災後に避難していた農家が帰還して作った農産物の直売所、帰還町民が集える交流サロンや談話室などがあり、全国の道の駅で唯一、「無印良品」が出店。町民の生活に有益となる独自のスタンスで運営され、まさに復興する浪江町の象徴的な存在となっている。

 18年開業の「米沢」(山形県、8位)も人気を博している。高速道路のインターから下りてすぐの好立地にある大型施設で、黒色を基調とした外観がスタイリッシュ。館内は、上杉藩の城下町の町並みを模した造り。米沢牛の様々な部位を食べ比べられる高級レストランなど、グルメファンをうならせる要素も多い。

温泉付きや有名店が入る駅が上位に 新興勢力も追走

東北の「道の駅」ランキングトップ10

■トップ10の道の駅の場所はこちら

【1位】秋田県「象潟」/148点/地図上の記号:A

 「特産のいちじくを使ったソフトクリームがある」(「あきたタウン情報」編集部)。「4階に展望温泉があり、日本海に沈む夕日を見ながら入浴が可能。県内の土産がそろう物産コーナーも人気」(ゼンリン「道ゆき」サービス担当の守屋之克氏)。登録年/1997年4月、温泉/あり、宿泊/無し。

【2位】宮城県「上品の郷」/103点/地図上の記号:B

 「自然薯入りの郷土菓子『モサガン』が人気商品」(守屋氏)。「『かあちゃん市』などイベントが豊富」(東洋大学現代社会総合研究所の松尾隆策氏)。「含鉄塩化物泉の温泉は少し入っただけでも体が芯から温まる」(ライターの榎木由紀子氏)。登録年/2004年8月、温泉/あり、宿泊/無し。

【2位】宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」/103点/地図上の記号:C

 「本州では珍しい『ロイズ』のショップがある」(クルマ旅専門家の稲垣朝則氏)。「鳴子温泉郷に向かう途中にある好立地」(守屋氏)。「農産物直売所がいつも賑わっている。ステージショーなどのイベントも盛ん」(松尾氏)。登録年/2000年8月、温泉/無し、宿泊/無し。

【4位】岩手県「遠野風の丘」/101点/地図上の記号:D

 「『遠野物語』の題材となった民話の里で『河童捕獲許可証』を販売。風車で施設の電力を供給し、裏手のデッキからSLの運行が見られる」(ブロガーのよしだやすお氏)。「農産物直売所の品ぞろえが豊富」(松尾氏)。登録年/1999年8月、温泉/無し、宿泊/無し。

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