マーケターの仕事と人生を変えた映画

マーケティング分野で活躍する仕事人12人がお薦めの映画を紹介する本企画。今回はNECパーソナルコンピュータ広報部長の鈴木正義氏と、ソニー・ミュージックレーベルズ 第三レーベルグループ EPICレコードジャパン第三制作部 部長の梶望氏が厳選した。Netflixオリジナルシリーズも並んだ。

「寅さんを甘く見ないでもらいたい」と語るNECパーソナルコンピュータ 広報 部長の鈴木正義氏 (C)1969/2019 松竹株式会社
「寅さんを甘く見ないでもらいたい」と語るNECパーソナルコンピュータ 広報 部長の鈴木正義氏 (C)1969/2019 松竹株式会社
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【この記事で紹介する映画】
『12人の優しい日本人』
『シービスケット』
『男はつらいよ シリーズ』
『空飛ぶモンティ・パイソン』
『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』
『ディファイアント・ワンズ:ドレー&ジミー』
『ライフ・イズ・ビューティフル』
『ソウルフル・ワールド』

前回(第3回)はこちら

鈴木正義氏、お薦めの4本


鈴木正義氏

NECパーソナルコンピュータ 広報 部長
鈴鹿サーキットランド(現モビリティランド)、古舘プロジェクト、メンター・グラフィックスなどを経て、2004年よりアップルにて本格的に広報専門職のキャリアをスタート。Final Cut ProやiPhoneの広報を担当。2011年レノボと日本電気の合弁事業NECパーソナルコンピュータの設立を機にレノボ・ジャパン入社、同時にNECパーソナルコンピュータへ出向。2014年よりレノボ・ジャパン広報も兼務。趣味は草野球と釣りで、最近のターゲットはマルイカ
詳しいプロフィル


【仕事に効く】自身を客観視するきっかけに

『12人の優しい日本人』
中原俊、1991年

 鬼才・三谷幸喜脚本の1991年の映画で、当時は日本になかった「陪審員制度があったら」という架空の裁判映画。終始、陪審員室でのワンシチュエーションで人間ドラマが繰り広げられる、三谷スタイルはこの時すでに完成していて、三谷映画ファンなら期待を裏切らない映画です。

 12人の陪審員は、優柔不断なタイプ、結論を急ぐタイプ、肝心のことを後から言い出すタイプなど、それぞれ癖があり、日本人ならどれかのタイプに必ず当てはまるのではないかと思わせる見事なキャラクター設定です。その12人が有罪か、無罪かをめぐって行きつ戻りつして、何も進みません。極めて日本的な話し合いは見ていて非常にヤキモキしますが、実はこれこそ仕事で我々が日々体験している日本的意思決定で、この映画を見て笑っている我々自身が実はパロディーなのだと思います。

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