
数時間のフィルムの中には、さまざまなストーリーが詰め込まれている。夏休みは自分の仕事を振り返るのに最適な時間。心身のリフレッシュも兼ねて「映画」を見てみてはどうだろう。日経クロストレンドのアドバイザリーボードに、プロのマーケターとして仕事の現場やこれまでの人生で役立った映画についてアンケートをとり、12人に回答してもらった。
【この記事で紹介する映画】
『七人の侍』
『荒野の七人』
『紅の豚』
『HEAT』
『アルキメデスの大戦』
『A.I.』
『P. S. アイラブユー』
『舟を編む』
『七人の侍』
『荒野の七人』
『紅の豚』
『HEAT』
『アルキメデスの大戦』
『A.I.』
『P. S. アイラブユー』
『舟を編む』
第1回では、クー・マーケティング・カンパニー代表の音部大輔氏へのインタビューとアンケート回答、MaaS Tech Japan 代表の日高洋祐氏のアンケート回答を公開する。
【特集】マーケターの仕事と人生を変えた映画
【第1回】 『七人の侍』と『荒野の七人』からマーケターが学べる大切なこと ←今回はココ
【第2回】 ディズニーCEOも魅了 「すきやばし次郎」で描くサービスの神髄
【第3回】 デジタル・SNS時代こそ刺さる『ビル・カニンガム&ニューヨーク』
【第4回】 『12人の優しい日本人』『男はつらいよ』で、自分を見つめ直す
【第5回】 『万引き家族』『SOMEWHERE』 家族の温かさを感じる映画8本
【第6回】 『ラ・ラ・ランド』と『イエスマン』は仕事にも人生にも効く
【第2回】 ディズニーCEOも魅了 「すきやばし次郎」で描くサービスの神髄
【第3回】 デジタル・SNS時代こそ刺さる『ビル・カニンガム&ニューヨーク』
【第4回】 『12人の優しい日本人』『男はつらいよ』で、自分を見つめ直す
【第5回】 『万引き家族』『SOMEWHERE』 家族の温かさを感じる映画8本
【第6回】 『ラ・ラ・ランド』と『イエスマン』は仕事にも人生にも効く
何もかも異なるのに「同じもの」だと認識できるすごさ
音部氏が「仕事に役立つ映画」として挙げたのが、『七人の侍』(1954年)と『荒野の七人』(1960年)だ。プロフェッショナルマーケター視点で見る、2つの映画について話を聞いた。
ある国でヒットした商品やサービスと同じものを、他国で全くそのまま展開することはグローバルカンパニーではよくあることです。しかし、国が違えば文化も異なるので、このアプローチは効率が良くありませんし、そうするのであれば現地にマーケティング担当者を置く必要もないでしょう。
『七人の侍』と『荒野の七人』は登場人物も武器も何もかも異なるのに、映画を見た人は「同じもの」だと認識できます。登場するものを変え、違うことを言っても、同じ「意味」として伝わる。そのお手本ともいえるのがこの2作だと思います。
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