
Instagram(インスタグラム)の特徴は、ユーザーがビジュアルを使ったコミュニケーションを通して、「自分が好きな世界」とつながること。そうした特徴を生かし、どうマーケティングに活用するか。東急ハンズや山本海苔店の取り組みから、企業がファンをひき付けるための秘訣を探る。
投稿を続けるほど、徐々にフォロワーが離脱していった。真っ赤なセールイベントの帯を着けたInstagramの投稿を続けていた際のことだ。「ファンは決してお得情報を知りたいわけではない。何を求めているのかをより自分事として考えるきっかけとなった」。東急ハンズ(東京・新宿)顧客政策グループの上田千晶氏は、かつての大失敗を思い出しながら語る。
東急ハンズはInstagramのフィード、ストーリーズ、ショップ機能、ライブの4つの機能をバランス良く使い、23万超のフォロワーを獲得している。20代、30代の「雑貨好き」「文具好き」をターゲットに数多の商品紹介を通じて、東急ハンズの社員も存在感を放つ。社員のファンも増えているという。
Instagramの本格的な活用は新型コロナウイルス感染症拡大の直前から。「コロナ禍となり、店舗を歩きながら面白いモノを探すという顧客が減ってきた。そこで、バイヤー目線の面白い商品や個性的な商品を代わりに紹介し、ほとんどの商品をECで購入できるようリンクを張っている」(上田氏)
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