※日経エンタテインメント! 2021年7月号の記事を再構成

コロナ禍のステイホームで家で楽しめるコンテンツの需要が高まっている。日経エンタテインメント!の「タレントパワーランキング2021」では、芸人のパワースコアが上昇した。芸人編では、サンドウィッチマンに続き、千鳥が次期トップ候補に。渡辺直美、バカリズムら多才な芸人が上昇したほか、シソンヌや3時のヒロインなど、実力派が存在感を示した。

 身近なテレビで存在感を発揮するため、もともと「認知度」が高い芸人勢は、常にパワースコアが高い。コロナ禍により家で楽しめるコンテンツが見直され、芸人もほとんどの人のスコアがアップする結果となった。

 トップ3を見ると、4年連続で1位をキープしているサンドウィッチマンの支持が依然として高い。そんなサンドを猛追する存在へと成長したのが千鳥だ。コンビとしては昨年の12位から3位へとジャンプアップ。ソロではノブが10位から5位に、大悟が32位から25位へと躍進した。

 全体では、昨年よりも順位を上げながら、なおかつスコアを3ポイント以上伸ばしたのは、伊達みきお、千鳥、ノブ、有吉弘行渡辺直美バカリズム児嶋一哉カズレーザーアンタッチャブルの9組だった。いずれも代えの効かない個性の持ち主ばかりだ。

社会問題に忖度のない意見を述べる姿が徐々に浸透。2月には『林修の今でしょ!講座』(テレ朝系)の「現役東大生が選ぶ頭がイイと思うお笑い芸人」で1位になった。バカリズム、中丸雄一と出演する『家事ヤロウ!!!』(テレ朝系)も好評で、時間帯と放送ネットの昇格を重ねて、4月にはゴールデンに
社会問題に忖度のない意見を述べる姿が徐々に浸透。2月には『林修の今でしょ!講座』(テレ朝系)の「現役東大生が選ぶ頭がイイと思うお笑い芸人」で1位になった。バカリズム、中丸雄一と出演する『家事ヤロウ!!!』(テレ朝系)も好評で、時間帯と放送ネットの昇格を重ねて、4月にはゴールデンに
20年3月からの「オッズパーク」のCMにはコンビで出演。今年2月の『踊る! さんま御殿!!』や『しゃべくり007』(共に日テレ系)にもコンビで出演してスタジオを沸かせた。1月放送の『アンタに100万円』など、特番のMCも増加中。アンタッチャブルの調査時期は8月と2月の年2回
20年3月からの「オッズパーク」のCMにはコンビで出演。今年2月の『踊る! さんま御殿!!』や『しゃべくり007』(共に日テレ系)にもコンビで出演してスタジオを沸かせた。1月放送の『アンタに100万円』など、特番のMCも増加中。アンタッチャブルの調査時期は8月と2月の年2回

 20位から12位にランクアップした有吉は、ラジオも含めたレギュラー番組が11本。ほとんどの番組でMCを務めており、昨年は『有吉の壁』(日テレ系)と特番の『有吉の世界同時中継~今そっちどうなっていますか?~』(テレビ東京)の2番組がギャラクシー賞に選ばれた。今年1月に発売したオール直筆の日めくりカレンダーは、予約の段階で重版が決定。今回の調査期間には入らなかったが、夏目三久との結婚でさらに「関心度」が高まっていることが予想される。

 ワールドワイドな活躍で世界中にファンを持つ渡辺直美も、22位から13位と飛躍。インスタグラムのフォロワー数は日本の芸能人1位で、950万人超え。この1年では、レディー・ガガとアリアナ・グランデのコラボ楽曲の公認パロディ動画で注目されたほか、今年4月から活動拠点をニューヨークに移したことも話題になった。

 15位のバカリズムは、24位から15位にジャンプアップ。芸人としての活動のみならず、向田邦子賞を受賞した脚本家としても評判が右肩上がりで、20年2月には原作・脚本・主演を担当した映画『架空OL日記』が公開。脚本・主演のサスペンスコメディ『殺意の道程』は、11月に連ドラとしてWOWOWで放送された後、今年2月に劇場公開された。5月にはオリジナル脚本の映画『地獄の花園』が公開されるなど、芸人として第一線にいながら、クリエーターとしても存在感を増している。

 24位のカズレーザーは、20年の本誌調査の「好きな芸人」で10位に急浮上。この1年では、『とくダネ!』での切れ味鋭いコメントがたびたびネットニュースで取り上げられた。現在は『めざまし8』(フジ系)の金曜スペシャルキャスターを務めるなど、バラエティ以外のフィールドでも活躍している。

 26位のアンタッチャブルは、19年11月放送の『全力!脱力タイムズ』(フジ系)でのサプライズ共演をきっかけに、約10年ぶりにコンビとしての活動を再開。それ以降、特番の『アンタッチャブルのおバカワいい映像バトル』などでそろってMCを務めるなど、活発な動きを見せている。

 順位を伸ばした芸人に共通するのは、バラエティ番組へのコンスタントな露出だけでなく、ネットニュースで取り上げられるようなトピックスを、定期的に提供している点にある。また、ノブや有吉、バカリズム、渡辺のように、SNSのフォロワー数が多く、発信力の高いタイプは高い「関心度」を維持している傾向も見られた。

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