※日経エンタテインメント! 2021年7月号の記事を再構成

多くの人の心を動かす力を持っているタレントは誰か。次世代を担う新たなスター候補にはどんな人がいる? 日経エンタテインメント! が2008年から年1回発表している「タレントパワーランキング」を紹介する。アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化した。

総合TOP10は、この人たち

 今回対象とした著名人は1280組。昨年と同様、“直近の人気度”を明確にするため、21年2月調査の数字を基にしている。

1位~30位 綾瀬はるかが初の1位 サンド、新垣と続く

 総合1位となったのは綾瀬はるか。12年以降常にトップ10に入っており、13年以来8年ぶりの1位となった。20年はテレビドラマ、映画への出演は年始に放送された『義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル』以来なかったものの、コカ・コーラ、パナソニック、キッコーマンなど8社のCMに出演し存在感を示した。21年1月期には『天国と地獄~サイコな2人~』が放送。高橋一生と共演し、刑事役に初挑戦したこのドラマの注目度も高く、最終話の世帯平均視聴率は20.1%の大台を記録した。調査時期に放送中だったドラマのヒットで一気にスコアを伸ばし、1位に輝いた。

 2位はサンドウィッチマン。19年、20年と続いた1位の座は綾瀬に譲ったものの、パワースコアは50.5と高得点だ。21年4月時点でのレギュラー本数はテレビ、ラジオ合わせて12本で、『バナナサンド』『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』などゴールデンタイムのレギュラー出演も多い。また、伊達みきおは昨年の7位から4位にランクアップし、男性芸能人で1位となった。富澤たけしも17位と上位をキープしている。

 3位は『逃げるは恥だが役に立つ』で共演した星野源との結婚で日本中を湧かせた新垣結衣。調査は結婚発表前だが、20年5月にコロナ禍で『逃げ恥』特別編、21年1月に新春スペシャルと題した新作が放送されるなど、この1年も作品が話題になる機会が多かった。そのほか、20年8月放送開始のドラマ『親バカ青春白書』では、ムロツヨシ(49位)の亡くなった妻役として1年10カ月ぶりのドラマレギュラー出演。その他、任天堂などCMにも多数出演している。

 5位の北川景子は19年の6位以来2年ぶりのトップ10入り。20年11月に映画『ドクター・デスの遺産‐BLACK FILE‐』の完成報告イベントに出席し、産後2カ月で仕事復帰。21年2月には映画『ファーストラヴ』で3年ぶりに映画主演を務めるなど話題が続いた。

 6位はマツコ・デラックス。昨年と比べて順位は落ちているが、パワースコアは0.9ポイント上昇している。

 7位の大泉洋は昨年からさらに順位を上げ、自己最高位に。男優部門では2年連続で1位となった。初の無観客開催となった『NHK紅白歌合戦』で12位の内村光良、二階堂ふみらと司会を務め、番組を盛り上げる姿が記憶に残った人も多いだろう。

 8位の千鳥と9位の有村架純は、ともに初のトップ10入り。千鳥は10月に『千鳥のクセがスゴいネタGP』が特番を経てレギュラー化、『テレビ千鳥』がプライム帯に進出するなどの活躍ぶりで昨年の33位から大きくジャンプアップした。ノブは単独でも13位にランクインしている。有村架純はコンスタントにドラマに出演。菅田将暉(31位)とともに主演を務めた21年1月公開の『花束みたいな恋をした』が興行収入35億円を超えるヒットになった。

 10位は昨年に引き続き石原さとみ。20年7月から放送された『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』で主演を務めたほか、「金麦」、「すき家」などのCMにも出演し安定した活躍を見せた。

 11位以下を見ると、女優では11位の長澤まさみ、19位の広瀬アリスが昨年の40位台から大きく飛躍。そのほか、21年3月で芸能界を引退したTOKIOの長瀬智也が71位から15位へ、4月から拠点をアメリカに移すことを発表したお笑い芸人の渡辺直美が61位から27位へ急上昇した。アーティストでは20位の米津玄師が最高位となった。

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