
文具・雑貨の企画・販売、ECサイトの運営などを手がけるTAG STATIONERY(タグステイショナリー、京都市)は、主にアーティストの卵を対象にした「EggnWorks(エッグンワークス)」と呼ぶ活動を2020年から展開している。商品のテーマごとに作品を募集し、ウェブ上で一般投票やクラウドファンディングを実施。人気のあった作品をTAG STATIONERYが独自の商品に仕立てて売り出す。「隠れた才能を見いだし、商品化して世に出すアーティストのためのプラットフォーム」を掲げている。
1回目の公募は「ノートブックの表紙デザイン」がテーマ。2020年1月に開始すると約1000点が集まり、そのうち11点を20年11月にノートとして販売した。一般的なノートとは異なり、表紙を活版印刷で加工したり手作業で製本したりするなど、熟練の職人による技術を用いて作り上げている。価格は1980円(税込み)と一般的なノートより高いが、装丁にこだわるような文具ファンが関心を示し、投票数が1位だったノートの場合で数千冊が売れた。作品を提供したアーティストには、売り上げの5%が入る。
【第2回】 SDGs文具が50万本売れた 海洋ごみ製ボールペンが法人需要で人気
【第3回】 削りかすが花びらになる「花色鉛筆」 デザインと環境配慮を両立
【第4回】 これぞリブランディングの理想型 10年前の廃盤テープが大復活
【第5回】 コクヨがコロナ禍で出した答えは「仕事空間ごと持ち運ぶ」
【第6回】 佐賀県発の焼き物文具「HIZEN5」 産地が結集してブランド誕生
【第7回】 発達障害の人向けノートが5万冊のヒット 誰の目にも優しい
【第8回】 三菱鉛筆が文具付き「オンラインレッスン」開始 計画の4割増
【第9回】 令和の金脈「昭和レトロ」デザインが続々 Z世代には新鮮に映る
【第10回】 磁石と紙でヘビやゴリラが動く 科学の面白さを知る知育玩具
【第11回】 「無限ネコ製造機」? 料理やスイーツも作れるネコカップ
【第12回】 マスク市場は5000億円に デザイン性高めたマスクケースもヒット
【第13回】 アーティストから作品を公募・商品化 ノートやご朱印帳など続々 ←今回はココ
この記事は会員限定(無料)です。