文具・雑貨の企画・販売、ECサイトの運営などを手がけるTAG STATIONERY(タグステイショナリー、京都市)は、主にアーティストの卵を対象にした「EggnWorks(エッグンワークス)」と呼ぶ活動を2020年から展開している。商品のテーマごとに作品を募集し、ウェブ上で一般投票やクラウドファンディングを実施。人気のあった作品をTAG STATIONERYが独自の商品に仕立てて売り出す。「隠れた才能を見いだし、商品化して世に出すアーティストのためのプラットフォーム」を掲げている。

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 1回目の公募は「ノートブックの表紙デザイン」がテーマ。2020年1月に開始すると約1000点が集まり、そのうち11点を20年11月にノートとして販売した。一般的なノートとは異なり、表紙を活版印刷で加工したり手作業で製本したりするなど、熟練の職人による技術を用いて作り上げている。価格は1980円(税込み)と一般的なノートより高いが、装丁にこだわるような文具ファンが関心を示し、投票数が1位だったノートの場合で数千冊が売れた。作品を提供したアーティストには、売り上げの5%が入る。

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