
1887年の創業以来、様々な筆記具を開発・企画・販売している三菱鉛筆が「モノ」ではなく「コト」に特化した新事業を立ち上げた。2021年6月1日から運用を開始した、オンデマンド型のオンラインレッスン動画配信サービス「Lakit(ラキット)」だ。
レッスンのラインアップは、イラストやドローイング、レタリング、アートなど、31種類(21年9月8日時点)。各ジャンルのクリエイターが講師を務め、オリジナルのコンテンツを共同で開発している。週1~2本のペースでコンテンツを追加しており、売れ行きも順調だという。
「21年7月の売り上げは、計画の40%増。想定より多く利用してもらっている」と話すのは、ラキットのチーフマーケティングオフィサーで、三菱鉛筆ニュービジネス探索チームの岩元淳氏。
【第2回】 SDGs文具が50万本売れた 海洋ごみ製ボールペンが法人需要で人気
【第3回】 削りかすが花びらになる「花色鉛筆」 デザインと環境配慮を両立
【第4回】 これぞリブランディングの理想型 10年前の廃盤テープが大復活
【第5回】 コクヨがコロナ禍で出した答えは「仕事空間ごと持ち運ぶ」
【第6回】 佐賀県発の焼き物文具「HIZEN5」 産地が結集してブランド誕生
【第7回】 発達障害の人向けノートが5万冊のヒット 誰の目にも優しい
【第8回】 三菱鉛筆が文具付き「オンラインレッスン」開始 計画の4割増 ←今回はココ
ラキットの動画は公式ウェブサイトから簡単に購入でき、一度購入した動画は何度でも見ることができる。レッスン動画とレッスンに必要な道具類「キット」付きのセットは、配送料込みで3850円(税込み、以下同)から。レッスン時間は、50分から80分程度。動画のみは2200円で購入できるが、キットのみの販売はしていない。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー