
- 全13回
ヒット文具・ユニーク雑貨のつくり方
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- 第1回
- 2021.08.30
13年ぶりブランド刷新 Z世代をつかんだ「uni」シャープ替え芯 三菱鉛筆は2021年2月、シャープペンシルの替え芯(以下、シャープ替え芯)「uni(ユニ)」を発売した。シャープ替え芯の基幹ブランドのフルリニューアルは、13年ぶり。「勉強ノートをSNSで見せ合う」というZ世代の“新しいカルチャー”を踏まえて開発。既存品の5倍以上の売れ行きを見せる店舗もあり、勢いはさらに増しそうだ。 -
- 第2回
- 2021.08.30
SDGs文具が50万本売れた 海洋ごみ製ボールペンが法人需要で人気 SDGs(持続可能な開発目標)の認知が広まりつつあるが、実は文房具メーカーの多くはリサイクルに関して強い意識をもともと持っている。海洋プラスチックを利用したボールペンや最後まで使い切れる鉛筆など、技術を駆使して環境保全に取り組むメーカーの最前線を追った。 -
- 第3回
- 2021.09.01
削りかすが花びらになる「花色鉛筆」 デザインと環境配慮を両立 共創型メーカーTRINUS(トリナス、東京・渋谷)のオープンプロジェクトから生まれた「花色鉛筆」。日本を代表する伝統的な花の形と花の色を表現し、芯を削ると削りかすが本物の花びらそっくりになる。21年7月には削りかすを貼って立体イラストを作れる新商品も登場。一般的なプラスチックと同じように成型可能で、同時に、プラスチックより環境性能に優れる素材を使い、デザインと環境配慮を両立させた。 -
- 第4回
- 2021.09.03
これぞリブランディングの理想型 10年前の廃盤テープが大復活 文具メーカーのヤマト(東京・中央)が開発・販売する布製の粘着テープ「OUTDOOR TAPE(アウトドアテープ)」は、生産中止になった商品をリブランディングしてよみがえらせた商品だ。アウトドアブームに乗り、デザインやパッケージを大幅に見直して2020年7月に発売すると予想以上の売れ行き。通常は早くても半年から1年後のところ、今回は約3カ月後に早くも追加生産をかけた。当初は一部で納品待ちだったという。 -
- 第5回
- 2021.09.03
コクヨがコロナ禍で出した答えは「仕事空間ごと持ち運ぶ」 リモートワークに対応して仕事道具一式を運ぶバッグや、パソコンやタブレットを好きな角度に傾けて使えるスタンドなど、長期化するコロナ禍の中で様々な「ニューノーマル対応商品」が生まれている。2021年7月12日にコクヨが発売したポータブルワークスペース「Rooney(ルーニー)」もコロナ禍の下で開発を本格化。働き方の変化を捉え、出した答えが「持ち運べるじぶん空間」というコンセプトだ。 -
- 第6回
- 2021.10.05
佐賀県発の焼き物文具「HIZEN5」 産地が結集してブランド誕生 焼き物と文具、一見かけ離れて見えるが、どちらも机やテーブルの上で使うもの。ならば実用とインテリアを兼ねる文具を焼き物で作ったらどうか?そんな独自の視点で文具を開発し、展開している焼き物のブランドがある。唐津、伊万里、武雄、嬉野、有田の5市町と佐賀県によるブランド「HIZEN5(ヒゼンファイブ)」だ。 -
- 第7回
- 2021.10.05
発達障害の人向けノートが5万冊のヒット 誰の目にも優しい 大栗紙工(大阪市)が開発・製造した「mahora(まほら)」シリーズは、発達障害がある人の声を基に企画し、紙の色やケイ線を工夫したノートだ。「目に優しい」「集中しやすい」「書きやすい」といった、本来は発達障害がある人に向けた特徴を、開発途中から文具店や卸などが評価。「年配の人や子供など誰にでも使いやすいノートとしてアピールできるのでは」と注目された。 -
- 第8回
- 2021.10.05
三菱鉛筆が文具付き「オンラインレッスン」開始 計画の4割増 1887年の創業以来、様々な筆記具を開発・企画・販売している三菱鉛筆が「モノ」ではなく「コト」に特化した新事業を立ち上げた。2021年6月1日から運用を開始した、オンデマンド型のオンラインレッスン動画配信サービス「Lakit(ラキット)」だ。 -
- 第9回
- 2021.10.06
令和の金脈「昭和レトロ」デザインが続々 Z世代には新鮮に映る 「なんとなく見覚えがある」「昔使っていた」「小さい頃に食べていた」──。そんな感覚を呼び起こし、懐かしさが込み上げる「昭和レトロ」な雑貨が今、人気を集めている。令和の時代に、昭和の遺産を掘り起こして発売する各社の取り組みはどれも、高い再現性を追求。実売や話題づくりといった成果を生んでいる。 -
- 第10回
- 2021.10.08
磁石と紙でヘビやゴリラが動く 科学の面白さを知る知育玩具 福永紙工(東京都立川市)の「マグネタクト アニマル」は、磁石の力を利用した科学玩具だ。磁石と厚紙を紙に貼るだけの簡単な構造ながら、組み合わせによって様々な動きが生まれる。ヘビが口をパクパクさせたり、身をくねくねさせながら前に進んだり、ゴリラが両手で地面をたたくような「パタパタ」とした動きが軽快な音とともに生まれたりする。これまでにない新しいキネクト・トイ(動くおもちゃ)だ。 -
- 第11回
- 2021.10.08
「無限ネコ製造機」? 料理やスイーツも作れるネコカップ アッシュコンセプト(東京・台東)が開発し、2019年7月から「+d(プラスディー)」ブランドで販売している「ネコカップ」(2970円、税込み、以下同)が人気だ。猫のシルエットにデザインしたプラスチックのカップで、そのままオブジェとして飾ってもいいし、「型」として中に砂や土を詰め込んで型抜きすれば猫の造形を作り出すこともできる。 -
- 第12回
- 2021.10.12
マスク市場は5000億円に デザイン性高めたマスクケースもヒット 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う新しい生活様式として、外出時のマスク着用は今や欠かせない習慣の1つとなった。だが食事中は、マスクをどうするか。外してテーブルにそのまま置いたりポケットやカバンに入れたりする人もいるが、衛生面を考慮するといずれもベストな選択とは言い難い。そこで注目される商品が、マスクを畳んで入れておくための、いわゆるマスクケースだ。 -
- 第13回
- 2021.10.13
アーティストから作品を公募・商品化 ノートやご朱印帳など続々 文具・雑貨の企画・販売、ECサイトの運営などを手がけるTAG STATIONERY(タグステイショナリー、京都市)は、主にアーティストの卵を対象にした「EggnWorks(エッグンワークス)」と呼ぶ活動を2020年から展開している。商品のテーマごとに作品を募集し、ウェブ上で一般投票やクラウドファンディングを実施。人気のあった作品をTAG STATIONERYが独自の商品に仕立てて売り出す。「隠れた才能を見いだし、商品化して世に出すアーティストのためのプラットフォーム」を掲げている。