日本株に投資するには、個別株の他に投資信託を買う方法もある。運用をプロに任せられるので、企業研究や売買の手間がかからない。少額から買えて積み立て投資もしやすく、初心者が気軽に資産運用を始めるのにも役立つ。マネー取材歴18年の記者も買っている、運用手腕への期待が大きい投信14本を紹介する。

※日経トレンディ2021年8月号の記事を再構成

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 日本株を買いたいけれど、株式相場の動向や企業の業績をじっくり調べている時間が無い、個別株を買うのはまだハードルが高いという人は、投資信託を買う手がある。銘柄選びや売買などは、すべてプロのファンドマネジャーや運用チームに任せられる。投信を1本買えば、数十~200程度の銘柄に自動で分散投資することになるため、個別株に比べてリスクは低め。また、100円単位の少額で投資を始められる。

 日本株を主に組み入れて運用する投信には、中長期で市場平均を上回る優れたパフォーマンスを残しているものが少なくない。好成績は、銘柄選定や売買判断に関する運用者の手腕によるところが大きい。ここでは、マネー関連の取材歴18年の記者が、これまでのファンドマネジャーや投信に詳しい専門家への取材、また運用成績の推移から、有力な選択肢になると考える投信14本を紹介する。すべて、記者自らも数年来積み立て投資をしているものだ。

月次リポートやサイトにある情報で運用方針をチェック
月次リポートやサイトにある情報で運用方針をチェック
投信の月次リポートからは、最近の銘柄組み入れ状況や運用者の投資方針が分かる。サイトにある解説の資料や動画なども参考になる

独自の企業調査と分析で優良銘柄を発掘

 長い期間、安定して良好な実績を重ねているのが、三井住友DSアセットマネジメントのファンドマネジャー・木村忠央氏が運用する「三井住友・中小型株ファンド」。徹底した企業調査と分析を基に、銘柄ごとに将来の業績と企業価値を算定して、割安と考えられる銘柄に投資する。企業の中長期での成長力を見極める木村氏の手腕は、投信アナリストらからの評価が高い。中小型株を投資対象とする割に、値動きが安定しているのも特徴だ。

※以下の各投信の純資産総額、信託報酬は2021年6月18日時点。トータルリターンは同5月末時点。信託報酬は税込み

 同じく木村氏が運用する「三井住友・配当フォーカスオープン」は、配当利回りが良く、かつ中長期で配当の維持・増額を期待できる銘柄に投資。業績安定で堅実な成長を見込める銘柄を中心に組み入れており、やはり良好な成績を残している。高配当株投信を買うなら筆頭候補になる。

 世の中の変化の波に乗り、社会課題の解決に貢献する企業をいち早く見つけるという手法で成果を上げてきたのは、アセットマネジメントOneのファンドマネジャー・岩谷渉平氏。設定来の運用成績が13年間で約22倍になった「DIAM新興市場日本株ファンド」(現在は販売停止)の運用者として知られる。記者の取材経験の中でも、天才肌だと感じた運用者の一人だ。

 同氏が運用に関わるのが「厳選ジャパン」や「未来変革日本株ファンド」。新たなビジネスモデルや技術を武器に、イノベーションを創出して社会の役に立つ企業を発掘して組み入れる。投信自体の運用期間はまだ短いが、その中でもしっかりとしたパフォーマンスを見せており、今後も運用手腕に注目したいところだ。

 また、岩谷氏と共に厳選ジャパンの運用に関わるファンドマネジャー・関口智信氏が手掛ける「企業価値成長小型株ファンド」も、近年の好調な成績から選択肢に入る。

注)「企業価値成長小型株ファンド」は純資産総額が500億円に達した場合に販売を一時停止する可能性がある
注)「企業価値成長小型株ファンド」は純資産総額が500億円に達した場合に販売を一時停止する可能性がある

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