早稲田大学、慶応義塾大学の現役学生は、普段どんなスマホアプリを使っているのか。学生の間で今はやっている商品やサービスは何か。Z世代の若者たちに、コロナ時代の生活や消費行動、また早慶の流行事情を聞いた。
※日経トレンディ2021年8月号の記事を再構成
——1990年代後半〜2010年生まれの「Z世代」の間で、今はやっているスマホアプリは何ですか?
慶応・高杉真由香さん(以下、高杉) 写真加工関連のアプリは次々と新しいものが登場して、多くの学生が使っています。私は友人が珍しいアプリを使っていたら積極的に聞いています。そんな中で最近気に入っているアプリが「EE35 フィルムカメラ」。レトロな写真加工だけでなく、画面上のレバーをタッチしてフィルムを巻き上げるなど、フィルムカメラならではの操作が疑似体験できるのが特徴です。
早稲田・河内杏南さん(以下、河内) 写真加工アプリでは「Huji Cam(フジカム)」も人気です。昔のフィルムカメラで撮ったような、画質がやや粗いレトロな風合いに自動で加工してくれます。こうしたアプリで作られる古さを感じる写真が周りで“エモい”と好評です。若者受けに「レトロ」は外せないキーワードかもしれません。また、以前からあるアプリですが、スマホに入れている学生が多いのが「Shazam(シャザム)」。飲食店のBGMで「この曲何だったかな」と思い出せないときマイクで音を拾うと、曲名を表示してくれます。
慶応・鈴木俊太郎さん(以下、鈴木) 「Zenly(ゼンリー)」もShazamと同様に古いアプリですが、周りでは定番化しています。今いる場所の位置情報を友人と共有でき、近くにいるかどうかがすぐ分かる。合流して遊びに行くのに便利です。
早稲田・矢追耕太郎さん(以下、矢追) 最近では、写真共有アプリ「Poparazzi(ポパラッチ)」が僕の一押し。アプリ名はセレブを追い回すカメラマンの「パパラッチ」のもじりで、友人が自分を撮った様々な写真が、自分のタイムラインに表示されていく、自撮りならぬ“他撮り”ができるアプリです。けっこう面白くて、これから日本でも人気が出る気がします。
【テーマ1】スマホ活用
情報収集はLINE NEWSとSNS レトロなカメラアプリも意外に人気
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