
好きなアイドルや声優、キャラクターなど、自分の「推し」を動機にモノを買う消費行動が若い女性を中心に広がっている。ジグソーパズルなどを販売するビバリー(東京・中央)が販売する「パチェリエ」は、女児向け玩具でありながら、“推し活”に励む大人女子に大ヒットした。その理由とは?
好きなアイドルやアーティスト、アニメキャラなど、自分の“推し”にお金や時間をつぎ込む「推し活」市場が広がりを見せている。一昔前には、オタクの活動、いわゆる「オタ活」などと呼ばれていたが、「好き」という思いをよりライトに表現する言葉として「推し」が定着。SNSで同じ趣味や嗜好を持つファン同士が気軽につながれるようになったこともあり、裾野が広がった。ライブや舞台を見に行くのはもちろん、グッズを買って身に着けたり、推しを通してファン同士で交流したりと、推しへの応援を通じて自己表現する活動自体が推し活と捉えられている。
【第2回】 「アイナナ」ファン殺到 リプトン、ロートの“推し”で販促戦略
広がりを見せる「推し活」からは、思いもよらぬヒットも生まれている。ジグソーパズルなどを販売するビバリーの「パチェリエ」がそれだ。パズルのようにパーツを組み合わせてバッグを作れる女児向け玩具として2018年に発売。以来、4年でシリーズ累計販売数は25万個を突破した。
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