参入相次ぐNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)市場。3年前からブロックチェーン(分散型台帳)事業に取り組んできたLINEは、独自の経済圏の構築を狙う。一方で、唯一無二の証明ができるNFTの特徴を使って、ノベルティーの配布などでの新たな活用を探る動きもでてきた。クラシックの総合情報誌「ぶらあぼ」を発行するぶらあぼホールディングスの子会社のロイヤリティバンク(東京・千代田)が新サービスを始めた。
「私たちはブロックチェーンを一般に届けることを目指している。物の売買をしてマーケットがあって、という1つの国のような経済圏をつくりたい」――。LINE傘下でブロックチェーン事業を手掛けるLVCの執行役員米山裕介氏は、約3年前から同事業に取り組んできた。「LINKという独自暗号資産を使い、ゲームアイテムを売買したお金で、また違うゲームを買ってもらうとか、本当にいろいろなことをブロックチェーンの中でやってほしいと考えている。私たちはこれをトークン・エコノミーと呼んでいる」(米山氏)
【第2回】 メタバース経済圏をめぐる攻防 NFTマーケットの行方
【第3回】 ヤフオク!でもゲームアイテム取引、LINEが見据える経済圏
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【第4回】 元ライフネットの岩瀬氏が起業 NFTマーケットを始めた理由
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